成長痛の対処法
2021年10月1日

成長痛の対処法|夜の足の痛みをやわらげるコツ
30秒で要点
- 夕方〜夜に両脚がズキズキ, 朝は元気なら“成長痛”のことが多い
- 家ではストレッチ・やさしいマッサージ・靴の見直しが基本, 痛み強い夜は短時間の冷却も可
- 腫れ/発熱/跛行/日中も続くなどは医療機関へ。当院は評価とケア, 必要時は紹介状を作成し連携
成長痛の“らしさ”を知る(見分け方)
- 痛みは夕方〜夜間に出やすく, ときに夜間覚醒する
- 翌朝には消える(日中の運動時痛は目立たない)
- 両側に出ることが多く, 部位が変わることも
- 腫れや発赤, 発熱に乏しい(筋肉痛様の痛み)
これらはNHS/AAP/POSNAなどの公的情報の要点と一致します。
家庭でできる対処(今日から)
- ストレッチ:ふくらはぎ(下腿三頭筋), もも前後(大腿四頭筋/ハム)を就寝前に軽く
- やさしいマッサージ:お子さまが心地よい強さで数分(痛みのある筋肉を中心に)
- 靴の見直し:かかとが潰れた靴は交換, クッション性のあるインソールも検討
- 活動量の調整:運動が多い日は翌日の負荷を少し落とす
- 短時間の冷却:痛みが強い夜は10〜15分を目安にタオル越しで(凍傷に注意)
“成長痛ではないかも”のサイン(受診の目安)
- 日中も続く強い痛み, びっこ/歩行困難
- 発熱や赤く腫れて熱いなどの炎症所見
- 痛みが片側の同じ部位に集中し, 増悪している
- 外傷後に強い痛みが持続, 夜間痛が続く
上記はスポーツ障害や感染, その他の疾患が隠れる可能性があります。まず医療機関へご相談ください(当院は紹介状をご用意できます)。
当院でできること
- 評価:問診, 視診, 触診で痛みの様式を確認し, 危険サインをチェック
- ケア:筋緊張の調整, 体の使い方の癖を整える手技, 自宅ストレッチ・負荷調整の指導, 必要時はハイボルテージ施術
- 連携:経過不良や危険サインでは紹介状を作成し, 小児整形外科/整形外科へ
対応院:北久里浜本院・衣笠院。アクセス・受付時間はこちら。
よくある勘違い
- ×「成長痛=必ず成長期にだけ起こる」 → 幼児期から学童期に多いが, 年齢には幅があります。
- ×「成長痛は“骨の成長痛”」 → 実際は筋肉由来の痛みとして説明されます(“growth spurts”と直接の因果は不明)。
よくある質問(FAQ)
- Q. 痛み止めは使ってよい?
- A. 年齢・量に注意すれば一般的に使用されます。判断に迷う時は医療者にご相談ください。
- Q. どのくらいで良くなる?
- A. 波はありますが, 多くは成長とともに軽快します。数週間〜数か月で落ち着くケースが多いです。
関連ページ(院内サイト)
外部リンク(一次情報・公的解説)
参考文献(一次情報)
- NHS. Growing pains. https://www.nhs.uk/conditions/growing-pains/
- HealthyChildren(AAP). Growing Pains Are Normal Most Of The Time. https://www.healthychildren.org/…
- HealthyChildren(AAP). Symptom Checker – Leg Pain. https://www.healthychildren.org/…
- POSNA. Study Guide: Growing Pains. posna.org
- UHD NHS. Growing Pains(Patient Leaflet). PDF







柔道整復師(機能訓練指導員認定)/はり師・きゅう師







