外側上顆炎(テニス肘)

施術者が、患者の肘から前腕にかけてエコー検査(超音波検査)を行っており、iPadの画面に画像が映し出されている。

  • 肘の外側に持続する痛み
  • 重い物を持つと肘が痛む
  • 握力が低下し物を掴みにくい
  • 肘を曲げたり伸ばしたりすると痛い
  • 手首を回すときに肘に痛みが走る
黒いTシャツを着た人物が、片方の手で反対側の肘の外側を抑えており、肘の痛みを訴えている様子。

肘の外側の痛み、それは「外側上顆炎(テニス肘)」かもしれません。テニスやゴルフ、家事などで腕を酷使していませんか?

(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が、豊富な施術経験に基づき監修しています。)

はじめに:その肘の外側の痛み、いつまで我慢しますか?

「フライパンを持ったり、物をつかんで持ち上げたりすると、肘の外側がズキッと痛む…」

「パソコン作業中、手首や指を動かすだけで肘に痛みが響く」

「テニスやバドミントンの後、しつこい肘の痛みがなかなか引かない」

横須賀市にお住まいで、このような肘の外側の痛みに悩まされてはいませんか?

その症状は、通称**「テニス肘」、正式には「外側上顆炎(がいそくじょうかえん)」**と呼ばれる、腕の使いすぎ(オーバーユース)が原因の代表的な疾患です。

テニス愛好家だけでなく、長時間のパソコン作業や家事など、日常生活の様々な場面で誰にでも発症する可能性があります。 サポーターや湿布でごまかしながら、痛みを我慢して生活している方も多いですが、根本原因を解決しない限り、症状は悪化し、慢性化してしまう恐れがあります。

このページでは、テニス肘がなぜ起こり、なぜ治りにくいのか、そのメカニズムと、痛みを根本から改善するための、鍼灸整骨院ひまわりの専門的なアプローチについて体系的に解説します。

[原因と症状] なぜ肘の外側が痛くなるのか?

白いTシャツを着た人物が、片方の手で反対側の肘を抑え、肘に痛みを感じている様子。中央に「肘の痛み」の文字、左下には「ライフプラス 鍼灸整骨院 ひまわり」のロゴ。

日常生活やスポーツでの「肘の痛み」、それは「外側上顆炎(テニス肘)」かもしれません。ライフプラス 鍼灸整骨院ひまわりで、その痛みを改善しませんか?

[定義] テニス肘(外側上顆炎)の正体

「外側上顆」とは、肘の外側にある、骨が出っ張った部分のことです。ここには、手首を反らせたり(伸展)、指を伸ばしたりするための筋肉(前腕伸筋群)の腱が、束になって付着しています。

テニスのバックハンドや、パソコンのマウス操作、物を持つといった動作で、これらの筋肉や腱に繰り返しストレスがかかることで、腱の付け根に微細な断裂や炎症が起きてしまう。これが「外側上顆炎(テニス肘)」の正体です。

[比較] ゴルフ肘との決定的な違い

よく似た症状に「ゴルフ肘」がありますが、痛む場所と原因となる動作が正反対です。

テニス肘(外側上顆炎)

  • 痛む場所: 肘の外側
  • 主な原因となる手首の動き: 反らす(伸展)

ゴルフ肘(内側上顆炎)

  • 痛む場所: 肘の内側
  • 主な原因となる手首の動き: 曲げる(屈曲)

[具体例] テニス以外にも多数!主な原因と発生シーン

「テニス肘」という名前がついていますが、テニス経験のない方の発症が非常に多いのが特徴です。

  • スポーツ: テニス、バドミントン、卓球(特にバックハンドストローク)
  • 仕事: 長時間のパソコン作業(マウス・キーボード操作)、料理人(包丁を使う、フライパンを振る)、大工・塗装業など
  • 日常生活: 雑巾を絞る、重い買い物袋を持つ、草むしり、子供の抱っこなど

これらの動作に共通するのは、「手首を反らせる」「強く物を握る」という点です。

 

[慢性化の理由] なぜサポーターや湿布だけでは治らないのか

テニスコートで、テニスラケットとボールを持ってショットを打とうとしているテニスプレイヤーの足元と腕。

テニスプレイヤーに多い「外側上顆炎(テニス肘)」。繰り返しラケットを振る動作は肘に負担をかけます。早めのケアで、好きなスポーツを長く楽しみましょう。

「使いながら治す」ことの難しさ

テニス肘が治りにくく、慢性化しやすい最大の理由は、腕や手を使わずに生活することがほぼ不可能であるためです。

痛みを少し我慢すれば、日常生活のほとんどの作業ができてしまうため、知らず知らずのうちに患部に負担をかけ続け、微細な損傷と修復を繰り返す状態に陥ってしまいます。

これにより、腱の組織が変性して硬くなり、さらに治りにくい状態へと悪化していきます。

痛みの本当の原因は「腕全体のアライメント」にある

私たちは、痛みの出ている肘だけを施術しても、根本的な解決にはならないと考えています。なぜなら、肘に過剰な負担をかけている「本当の原因」は、肘以外の場所にあることがほとんどだからです。

  • 手首・手指の過緊張: 物を握る動作の繰り返しにより、手首や指を動かす筋肉が常に緊張し、肘の付け根に持続的なストレスをかけています。
  • 肩・肩甲骨の動きの悪さ: 猫背や巻き肩といった不良姿勢になると、肩甲骨の動きが制限されます。すると、本来は肩や背中といった大きな筋肉が担うべき負担の多くを、腕の力だけで補おうとするため、末端である肘に過負荷がかかってしまうのです。
  • 頸椎(首の骨)の問題: 首の歪みは、腕へつながる神経の流れを阻害し、腕全体の筋肉を緊張させやすくします。

[専門施術] 痛みの連鎖を断ち切り、再発を防ぐアプローチ

「テニス肘」の病態とセルフケア方法を示す2つの図。上は肘の骨と筋肉のイラストで炎症部位を示し、下は手首のストレッチ方法を示している。

「テニス肘」と呼ばれる外側上顆炎は、手首を返す動作で肘の外側に炎症が起こるものです。正しい知識とセルフケアで痛みを和らげましょう。

STEP1:徹底的な炎症と痛みの鎮静化

まずは、つらい痛みを取り除くことが最優先です。当院では、炎症を起こしている深層の組織に直接アプローチします。

  • ひまわり式ハイボルテージ施術: 特殊な高電圧の電気刺激を、炎症を起こしている腱の付着部にピンポイントで加えることで、神経の興奮を抑え、痛みを劇的に緩和させます。
  • 鍼灸施術: 過緊張を起こしている前腕の伸筋群に直接鍼をすることで、筋肉の緊張を深部から緩め、血行を促進し、痛みを和らげます。

STEP2:腕全体のバランスを整える根本調整

痛みが落ち着いてきたら、再発を防ぐための根本的なアプローチに移ります。

  • 筋膜リリース・手技療法: 痛みの原因となっている前腕だけでなく、連動する上腕、肩、首周りの筋肉や筋膜の癒着を丁寧に解放し、腕全体のスムーズな動きを取り戻します。
  • 骨格調整: トムソンテーブルを用いた優しい骨格調整で、猫背や巻き肩といった姿勢の歪みを整えます。身体の土台からアライメントを正すことで、肘にかかる負担を根本から軽減させます。

STEP3:再発させないためのセルフケア指導

良い状態を維持し、安心して仕事やスポーツに取り組んでいただくために、ご自身でできるケアの方法も丁寧にお伝えします。

  • ストレッチ指導: 前腕の筋肉を効果的に伸ばす、正しいストレ訪法を指導します。
  • 生活・仕事環境のアドバイス: パソコンのキーボードやマウスの位置、道具の持ち方など、肘に負担のかからない工夫をアドバイスします。
  • テーピング療法: 痛みが強い時期や、スポーツを再開する際に、筋肉の動きをサポートするテーピングを施します。

[FAQ] テニス肘に関するよくあるご質問

  • Q1: どのくらいで痛みは取れますか?
    • A1: 痛みの強さや罹患期間によりますが、ハイボルテージ施術などにより、初回の施術で痛みが大幅に軽減することも少なくありません。ただし、再発を防ぐ根本改善のためには、1ヶ月~3ヶ月程度の計画的な施術をおすすめしています。
  • Q2: 施術に保険は使えますか?
    • A2: はい、テニス肘(外側上顆炎)は、はっきりとした原因のある「ケガ」ですので、健康保険を適用して施術を受けることができます。
  • Q3: テニスや仕事を休んだ方がいいですか?
    • A3: 痛みが強い急性期は、できるだけ患部を安静にすることが回復への近道です。症状が落ち着いてきたら、身体の状態を見ながら、負担の少ない範囲から徐々に再開していきます。そのタイミングやペースについても、私たちが的確にアドバイスします。

横須賀市で、治らない肘の外側の痛みにお悩みの方は、我慢せずに、ぜひ一度、鍼灸整骨院ひまわりにご相談ください。

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