子どもの成長痛|見分け方と対処
2021年09月30日
成長痛ってなに?子どもの夜間の足の痛み
30秒で要点
- 夜間に足が痛み, 朝はケロッとしているなら“成長痛”の可能性
- 腫れ, 発熱, びっこ, 昼間も続く痛み → 医療機関の評価が必要
- 当院では評価とセルフケア指導, 必要時は紹介状をご用意し医療機関と連携
成長痛の特徴
日中は元気なのに, 夜になると「足が痛い」と訴え, 翌朝にはケロッとしている——このパターンは典型的な“成長痛”です。次の特徴がよくみられます。
- 痛みは夕方〜夜間に出やすく, ときに夜間覚醒する
- 翌朝には消えていることが多い(運動時痛は目立たない)
- 腫れや発赤, 発熱など明らかな炎症所見に乏しい
- 日によって部位が変わる/両側性になりやすい
多くは自然軽快しますが, 似た症状のスポーツ障害や疾患が隠れることもあるため, 見極めが大切です。
成長期のスポーツ障害との違い
運動量が多いお子さまでは, 成長期特有の障害が起こることがあります。例えば次のようなページもご参照ください。
これらは運動時や日中にも痛みが続くことが多く, 部位が一定です。夜だけ/朝に消失が続くなら成長痛の可能性が高く, 判別の目安になります。
家庭でできる対処
- 就寝前のふくらはぎ・もも前後の軽いストレッチ
- 入浴後のやさしいマッサージ(お子さまが心地よい強さ)
- 靴・インソール・寝具の見直し(かかとが潰れた靴は負担増)
- 活動量が多い日の翌日の負荷調整
痛みが出た夜は, 落ち着かせる声かけ, 足をさするなどの安心ケアも有効です。
当院でできること
- 評価:問診, 視診, 触診で痛みの様式を確認し, スポーツ障害や疾患の兆候を見極め
- ケア:筋緊張の調整, 体の使い方の癖を整える手技・エクササイズ指導, ハイボルテージ施術の活用
- 連携:危険サインがあれば紹介状を作成し, 小児整形外科/整形外科へご案内
対応院:北久里浜本院(横須賀市根岸町3-1-6-125), 衣笠院(横須賀市衣笠栄町1-70)。最寄りは北久里浜駅, 衣笠駅です。
受診の目安(危険サイン)
- 昼夜を問わず続く痛みや安静時痛
- びっこ/歩行困難, 可動域の著しい低下
- 発熱や赤く腫れて熱いなどの炎症所見
- 痛みが同じ部位に集中し悪化している
上記に当てはまる場合はまず医療機関での評価をおすすめします。当院から紹介状をご用意可能です。
よくある質問
- Q. どの科に行けばいい?
- A. 危険サインがあればまず医療機関へ。当院から紹介状をご用意できます。迷う場合はいったん当院にご相談ください。
- Q. 施術は何回くらい必要?
- A. 症状や生活パターンで異なります。初回で評価し, 自宅ケアと合わせた計画をご提案します。
関連ページ(院内サイト)
外部リンク(一次情報・公的解説)
参考文献(一次情報)
- Uziel Y, Hashkes PJ. Growing pains in children. BMJ. 2007.(総説)
- NHS. Growing pains. https://www.nhs.uk/conditions/growing-pains/
- American Academy of Pediatrics(HealthyChildren): Growing Pains / Symptom Checker(Leg Pain).
Growing Pains Are Normal Most Of The Time / Leg Pain - POSNA Study Guide: Growing Pains. posna.org
- UHD NHS. Growing Pains(患者向けリーフレット)PDF. PDF
- O’Keeffe M, et al. Defining Growing Pains: A Scoping Review. Pediatrics. 2022.







柔道整復師(機能訓練指導員認定)







