オスグット

- 膝の前側が痛む
- 階段の上り下りが辛い
- スポーツ後に膝が腫れる
- 膝を曲げると痛みが増す
- ジャンプやランニングで痛む
「サッカーやバスケに打ち込む、うちの子の膝の下が出っ張ってきて、痛がっている…」
「病院に行ったら『オスグット病』と診断され、『休むしかない』と言われた…」
「痛みのせいで、練習で思いきりプレーできず、悔しい思いをしているようだ…」
横須賀市で、スポーツに励むお子様のそんな姿を見て、心を痛めている保護者の方はいませんか?
その症状は、成長期の子供たちに特有のスポーツ障害「オスグット・シュラッター病」です。
一般的に「成長痛」と混同されがちですが、オスグット病はれっきとした「ケガ」であり、正しい対処が必要です。
ご安心ください。
オスグット病は、ただ休むだけでなく、痛みの根本原因にアプローチすることで、スポーツを続けながら改善を目指すことが可能です。
このページでは、なぜオスグット病になるのか、そして、お子様が笑顔でスポーツに復帰するための専門的なアプローチを解説します。
要点(30秒でわかる)
- オスグッド病は成長期の脛骨粗面に負担が集中して起こる膝前面の痛み。ジャンプやダッシュ、階段で悪化しやすい。
- まずは活動量と強度の調整、大腿四頭筋とふくらはぎの柔軟性向上、必要に応じて活動時のみ保護を行う。
- 夜間痛が続く、二週間以上改善しない、強い腫れや跛行がある、骨性の出っ張りが急に大きくなった等は整形外科で評価(当院で紹介状の用意可)。
最終更新日:
オスグット病とは?成長期に膝が痛むメカニズム
オスグット病は、小学校高学年から中学生くらいの、骨が急激に成長する時期の子供たちに多く見られます。
🦴なぜ膝の下が出っ張って痛むのか?
成長期の子供の骨は、まだ柔らかい軟骨の部分が多く、特に膝のお皿の下にあるスネの骨の先端(脛骨粗面)は、構造的に非常に弱い部分です。
サッカーのキックや、バスケットボールのジャンプなどで、太ももの前の大きな筋肉(大腿四頭筋)が強く収縮します。
この筋肉の力が、膝のお皿を経由して、まだ柔らかいスネの骨の付着部を、繰り返し強力に引っ張ってしまうのです。
この牽引ストレスが原因で、付着部の軟骨が剥がれたり、炎症を起こしたりして、痛みと骨の隆起(出っ張り)が生じます。
これがオスグット病の正体です。
症状とセルフチェック
代表的な症状は膝のお皿の少し下(脛骨粗面)の圧痛、運動時や翌日の痛み、走る・跳ぶ・階段・正座での増悪、腫れや熱感です。
- 指で押すと痛い:脛骨粗面を軽く押すとピンポイントで痛い。
- ジャンプやダッシュで増悪:運動中または翌日に痛みが強くなる。
- ストレッチで軽減:もも前のストレッチで一時的に楽になる。
※激痛や急な腫れ、発熱、膝全体の強い痛みがある場合は別疾患の可能性もあるため医療機関で評価してください。
「休む」だけでは再発する?オスグット病の本当の原因
オスグット病の基本的な対処は「安静」です。
運動を休めば、膝への負担が減るため、痛みは一時的に和らぎます。
しかし、それだけで練習に復帰すると、多くの場合、痛みは再発してしまいます。
💡痛みを引き起こす「筋肉の硬さ」と「身体の歪み」
なぜ、同じようにスポーツを頑張っていても、オスグット病になる子とならない子がいるのでしょうか?
そこには、「太ももの筋肉の過度な硬さ」と「骨盤を中心とした身体の歪み」という、根本的な原因が隠されています。
例えば、骨盤が前に傾いている(反り腰)と、常に太ももの前の筋肉が張りやすい状態になり、膝への牽引ストレスが増大します。
また、左右の骨盤の高さが違うと、片方の足にばかり体重がかかり、負担が集中してしまいます。
これらの「筋肉の硬さ」や「身体の歪み」を解決しない限り、いくら休んでも、スポーツを再開すればまた同じ痛みに悩まされることになるのです。
【注意】「成長痛」との違い
「成長痛」は、夕方から夜にかけて痛むことが多く、痛む場所が日によって変わったり、はっきりしなかったりします。
一方、オスグット病は、運動時に膝の下の決まった場所が痛むのが特徴です。
お子様の痛みを「成長痛だから」と片付けず、まずは一度、専門家にご相談ください。
似た症状で迷いやすい疾患: ジャンパー膝(膝蓋腱炎)/ シンスプリント/ 膝内側側副靱帯損傷/ 脛骨粗面骨折(鑑別)
痛みを早期に改善し、スポーツを楽しむ。ひまわり式のオスグット専門プログラム
鍼灸整骨院ひまわりでは、膝の痛みの除去はもちろん、その根本原因である筋肉の硬さや身体の歪みを整え、お子様が一日でも早く、笑顔で大好きなスポーツに打ち込めるようサポートします。
オスグット病改善の3ステップ
オスグット病に関するよくあるご質問
- Q1: 完全にスポーツを休まないと治りませんか?
- A1: 痛みの程度によりますが、完全に休む必要がないケースも多くあります。当院では、痛みをコントロールしながら、練習量を調整したり、テーピングでサポートしたりと、可能な限りスポーツを続けながら改善できるよう、一人ひとりに合わせたプランをご提案します。
- Q2: 成長が止まれば、痛みはなくなりますか?
- A2: 多くの場合は、骨の成長が完了すれば痛みは自然に落ち着きます。しかし、痛みを我慢し続けた結果、膝の下の骨が出っ張ったままになってしまったり、成人してからも膝の不調が残ったりするケースもあります。成長期にこそ、正しいケアをすることが重要です。
- Q3: 施術に健康保険は使えますか?
- A3: はい、オスグット病は「骨端症」という成長期のケガの一種ですので、健康保険の適用となります。ご来院の際は、お子様の保険証や医療証をお持ちください。
よくある質問
運動は完全に休むべき?
痛みが強い期はジャンプやダッシュなどの高衝撃を減らし、痛みゼロ〜微痛の範囲でできる練習に置き換えます。完全安静よりも活動量と強度の調整が有効です。
詳しくはこちら(運動再開の目安)
どんなストレッチが有効?
大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎの柔軟性向上が基本です。反動はつけず、15〜30秒を数回。痛みが増す場合は中止します。
詳しくはこちら(自宅ケア)
サポーターやテーピングは常時つける?
基本は活動時のみ。安静時は外して皮膚を休ませます。過固定は筋力低下や可動域制限の原因になるため避けましょう。
詳しくはこちら(装具の使い方)
いつ病院で画像検査を受ける?
夜間痛、二週間以上の遷延、強い腫れや跛行、明らかな骨性の出っ張りの急増、外傷後に悪化などは整形外科での評価を検討します。必要に応じて当院から紹介状を作成します。
詳しくはこちら(受診の目安)
(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が、豊富な施術経験に基づき監修しています。)
横須賀市で、お子様の膝の痛みにお悩みの保護者様へ
「成長痛だから」と見過ごさず、一度、専門家にご相談ください。
私たちは、お子様が痛みなく、思いきりスポーツに打ち込める未来を全力でサポートします。
鍼灸整骨院ひまわりへ、ぜひ一度ご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら
根岸院: 046-854-7352
衣笠院: 0120-207-577
似た症状
前膝部(お皿の下)の痛み, 跳躍やダッシュで悪化。成長期アスリートに多い膝のオーバーユース。
膝のお皿の下がズキッと痛む, 反復屈伸や接触後に増悪。炎症と挟み込みが関与。
スネの内側痛, ランニング量増加やフォーム不良で発生しやすい過労性障害。
膝の内側がチクチク痛む, ランナーや部活動で増加。筋腱の摩擦と使いすぎが原因に。
参考情報(一次情報)
- 日本整形外科学会:オスグッド病(症状・原因・治療の概説)
- 日本スポーツ整形外科学会:スポーツ損傷シリーズ 1.オスグッド病(PDF)
- AAOS OrthoInfo:Osgood-Schlatter Disease
- Cambridge University Hospitals:Osgood-Schlatter disease(患者向け)
- Bradford Teaching Hospitals:Osgood-Schlatter’s Disease(患者向けPDF)
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療は症状と検査所見に基づく医療機関・担当者の判断を優先してください。























