子供の股関節が痛い!!単純性股関節炎?!

2021年10月20日

単純性股関節炎

朝、突然お子様が足を引きずって泣きながら「足が痛い」「膝まで痛い」と言われたら

びっくりしますよね。

単純性股関節炎は子供によく起こる疾患の一つです。

3歳~10歳くらいの男の子によく起こります。

症状は、

・股関節が痛くて足がつけない

・足がうまく出せないので歩けない

・ももから膝までの痛み

・微熱

・仰向けで寝ると脚が内側に向く

など様々ありますが、とにかく痛みが出ています。

どうしてなるの?

はっきりとした誘因はわかっていないようですが、風邪を引いていた、アレルギー症状がある

激しい運動をしたなどが誘因となることがあるそうです。

どこの部分が痛くなるの?

 

股関節の部分が痛くなるのですが、鼠径靭帯・縫工筋・長内転筋の3つで構成される

スカルパ三角という部分に痛みが出ます。この部分には、腸腰筋や大腿神経などもあるため

跛行(足をひきずる)や、もも前の痛み(神経放散痛)なども出ることが考えられます。

股関節関節内に水がたまることもあります。

水がたまることによって、関節包が引き延ばされ痛みが

強く出ることもあります。

 

予後はどうなの?

通常7~14日位で痛みが落ち着いてきます。

それ以上続く場合や、痛みが憎悪する場合などは別の病気を考えなければなりません。

精密検査が必要になってきます。

股関節周りの筋肉の緊張を取り除くリハビリを受けることをお勧めいたします。

当院への受診でも行っています。