TFCC損傷

- 手首の小指側に痛みを感じる
- 手首を回すときに違和感や痛みがある
- 重い物を持ち上げる際に強い痛みを感じる
- 手首の動きが制限される、力が入りにくい
- 手首の腫れや圧痛があり、触ると痛い
「ドアノブを回したり、フライパンを持つと手首の小指側に激痛が走る…」
「テニスやゴルフで、インパクトの瞬間に手首が痛くて力が入らない…」
「転んで手をついてから、手首をひねると常に痛みが続く…」
横須賀市で、このような治りにくい手首の小指側の痛みにお悩みではありませんか?
病院で「骨に異常はない」と言われたのに痛みが続く場合、手首のクッションとして働くTFCC(三角線維軟骨複合体)が損傷している可能性があります。
TFCC損傷は、放置すると慢性化し、日常やスポーツに大きく影響します。手首だけでなく腕や肩、全身のバランスから見直すことで改善が期待できます。
このページでは、TFCC損傷のメカニズムと、手術を回避し根本改善を目指す当院のアプローチを解説します。
要点(30秒でわかる)
- TFCC損傷は手首の小指側の支持組織のトラブル。回す, ひねる, 体重をかける動作で痛みが出やすい。
- まずはひねりの分散と活動時の保護(サポーター/テーピング)。痛みゼロ〜微痛で使い, 良い日は軽い可動/協調性トレ。
- 夜間痛, 2週間以上の遷延, 著明な不安定感/力低下, 外傷後の悪化は整形外科で画像評価(当院で紹介状の用意可)。
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症状と原因
TFCC(三角線維軟骨複合体)とは、手首の小指側にある、骨と骨の間をつなぐ靭帯や軟骨などの複合体です。
ハンモックのように手首の関節を支え、衝撃を吸収するクッションの役割と、手首の関節を安定させるスタビライザーの役割を担っています。
このTFCCが、一度の大きな外力や、繰り返される小さなストレスによって損傷した状態が「TFCC損傷」です。
💥損傷の主な原因
原因は、大きく分けて「外傷性」と「変性」の2種類があります。
- 外傷性損傷:転倒して手をつく、手首を強くひねるなど、一度の大きな力で損傷するケース。スポーツ選手や事故などで多く見られます。
- 変性損傷:加齢や、手首を繰り返し使う仕事・スポーツ(テニス、ゴルフ、野球など)によって、TFCCが徐々にすり減って損傷するケース。
📋特徴的な症状
- 手首の小指側に、押すと痛むポイント(圧痛)がある。
- ドアノブを回す、タオルを絞るなど、手首をひねる動作で痛みが強くなる。
- 手をついて体重をかけると激痛が走る。
- 手首を動かすと、クリック音や引っかかりを感じることがある。
似た症状で迷いやすい疾患: ドケルバン病(腱鞘炎)/ 手根管症候群/ 外側上顆炎(テニス肘)/ 母指CM関節症
治りにくい理由
TFCC損傷が安静だけで改善しにくいのは、手首だけが原因ではないことが多いからです。手首は前腕や肩甲帯と連動して動きます。
⚠️前腕のねじれと肩甲骨の動き
指を動かす筋は肘から、回内外のコントロールは前腕〜肩甲帯に及びます。前腕の過緊張(例:尺側手根屈筋)や肩甲骨の可動性低下があると、手首の小指側にストレスが集中し、炎症と不安定性を繰り返します。
サポーターや湿布だけでは、このアライメント(配列)不良は解決しにくいのです。
専門施術と再発予防
当院は、手術を回避しつつ日常・スポーツ復帰を目指す保存的アプローチを採用しています。
TFCC改善の3つの柱
TFCC損傷に関するよくあるご質問
- Q1: どのくらいで治りますか?
- A1: 損傷タイプ(外傷性/変性)や負荷量により異なります。適切な初期対応で数週間〜数ヶ月を目安に段階的に改善を図ります。
- Q2: 手術が必要ですか?
- A2: 完全断裂や強い不安定性、保存療法で改善が乏しい場合に検討。多くは固定+リハビリで改善が期待できます。
- Q3: 保険は使えますか?
- A3: 「転倒で手をついた」等の急性のケガは保険適用。蓄積性の痛みは自費となる場合があります。
よくある質問
ドアノブを回すと痛い時の今すぐ対処は?
片手で強く捻らず, 両手と体重で分散。細いグリップは避け, 太めグリップ/オープナーで摩擦を上げる。痛みが出たら中断し, サポーターで活動時のみ保護。
詳しくはこちら(ドアノブで痛む原因がTFCCか? 2025-03-17)
サポーターは何時間つければいい?
基本は活動時中心。安静時は外して皮膚を休ませる。痛みの波に合わせて使用し, 過固定は避ける。
詳しくはこちら(TFCC損傷と関連する手の痛み 2025-01-17)
いつ画像検査(超音波/MRI/関節鏡)を考える?
夜間痛, 2週間以上の遷延, 明らかな不安定感やクリックが続く, 外傷後に悪化などは検査適応。必要時は当院から整形外科へ紹介状を作成。
詳しくはこちら(手首の痛みTFCC損傷, 諦めないで 2025-07-03)
手術は必要?保存で良くなる?
完全断裂や強い不安定性, 保存療法で改善が乏しい場合に手外科で手術を検討。多くは固定+段階的リハで改善が期待できる。*(一般的情報)*
(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が臨床経験に基づき監修しています。)
類似疾患
親指側の手首が痛い, つまむ動作で悪化する方へ。育児やPC作業で増える代表的な腱鞘炎。
親指付け根の痛み, ビンの蓋やドアノブでつらい方へ。進行抑制と日常動作の改善を目指す保存療法。
しびれ, 夜間痛, つまみ力の低下に。神経圧迫が関与する手のトラブル。
指の引っかかり, 曲げ伸ばしの痛みが続く方に。前腕の緊張や使い方のクセが関与。
参考文献・引用元
- 日本手外科学会「手外科シリーズ 27:TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)」[患者向けリーフレット・2024年改訂]
- American Society for Surgery of the Hand(ASSH)HandCare「TFCC Tear」
- Gloucestershire Hospitals NHS「Injuries to the Triangular Fibro-Cartilaginous Complex(TFCC)」
- St George’s University Hospitals NHS「Wrist injuries(TFCCを含む)」
- Kwon BC, et al. “The Natural Course of Triangular Fibrocartilage Complex Tears Without DRUJ Instability.” J Hand Surg Am. 2019.
最終閲覧日:
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参考情報(一次情報)
- 日本手外科学会:TFCC損傷(患者向けリーフレット, 2024年改訂)
- ASSH HandCare:TFCC Tear(患者向け)
- Gloucestershire Hospitals NHS:TFCC injuries
- St George’s University Hospitals:Wrist injuries(TFCCを含む)
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療は症状と検査所見に基づき, 医療機関/担当者の判断を優先してください。





