横須賀市の交通事故症状固定編①|意味、準備、示談までの流れと初動を解説
2022年12月2日

症状固定とは何か
症状固定は、交通事故後の症状について、通院を続けても大きな変化が見込みにくい状態を検討する場面で使われる言葉です。痛みやしびれが残っていても検討されることがあり、「完治」と同じ意味ではありません。
医療面では、これまでの経過、診察、検査、今後の見込みについて主治医へ確認します。一方、交通事故の補償上、どの時点までの費用を対象とするかは、事故状況、医師の見解、保険会社の確認、争いがある場合の判断によって異なることがあります。
症状固定の話が出た時は、「もう通えない」と決めつけず、今後の受診、費用の扱い、後遺障害申請の検討、示談の時期を分けて確認してください。
誰の説明かを分けて確認する
「症状固定で終了です」と言われた時は、誰の説明なのかを確認します。主治医から状態について説明を受けた場合と、保険会社から一括対応終了の予定を伝えられた場合では、次に確認する内容が異なります。
主治医へ確認すること
- 現在の症状と検査結果
- 今後も受診や経過確認が必要か
- 仕事や生活で避けたい動作
- 後遺障害診断書について相談する時期と必要性
保険会社へ確認すること
- 一括対応の終了予定日と理由
- 主治医へ照会した内容があるか
- 終了後の通院費用をどのように扱うか
- 後遺障害申請や今後の書類についての案内
症状固定前に整える3つの記録
記録は認定や補償を保証するものではありません。診察や相談で、現在の状態を同じ言葉で伝えやすくするために残します。
1、症状の記録
いつ、どこが、どの動作で、どの程度つらいかを記録します。首の痛み、頭痛、しびれ、めまいなど、症状の波や続く時間も残します。
2、通院と説明の記録
医療機関と整骨院の通院日、相談した内容、受けた説明、薬や施術内容の変更を記録します。通院頻度は一律に決めず、状態と主治医の方針に合わせます。
3、生活への支障
運転、仕事、家事、育児、睡眠などで困る場面を具体的に記録します。「首が痛い」だけでなく、「右を向けず車庫入れが難しい」など、動作で伝えます。
症状固定後から示談までの一般的な流れ
次の図は一般的な流れの一例です。すべての方が同じ順序や期間で進むものではありません。
- 主治医へ症状と今後の見込みを相談する
- 後遺障害申請を検討する場合は必要書類を確認する
- 認定結果や保険会社からの提示内容を確認する
- 疑問があれば保険会社、公的相談窓口、弁護士などへ相談する
- 内容を理解したうえで示談を検討する
示談成立後は、原則として内容の変更が難しくなります。症状、後遺障害申請、損害項目について確認が終わっているかを整理してください。
終了を急がされた時の初動
保険会社から終了日を伝えられた時は、その場で感情的に結論を出さず、説明内容を記録して順番に確認します。
1、日時と説明内容を残す
担当者名、終了予定日、理由、必要書類、次の連絡日をメモします。口頭だけで分かりにくい場合は、書面やメールでの案内が可能か確認します。
2、主治医へ現在の状態を相談する
症状、機能、生活への支障を簡潔にまとめ、今後の受診や状態の見込みについて相談します。
3、争点に合う相談先を選ぶ
一括対応終了への疑問、後遺障害等級の認定結果、示談金額など、何を相談したいかを分けます。内容に応じて、そんぽADRセンター、自賠責ADR、交通事故紛争処理センター、弁護士などを検討します。
終了連絡を受けた後の詳しい整理は、交通事故の症状固定編②、記録・異議申立て・ADR相談をご覧ください。
医療機関で早めに確認したい症状
手続きの確認より、身体の安全確認を優先したい症状があります。次の状態がある場合は、整骨院での施術やセルフケアより先に医療機関へ相談してください。
- 悪化する強い頭痛、繰り返す吐き気や嘔吐
- ぼんやりする、ろれつが回りにくい、意識の違和感
- 手足のしびれ、脱力、歩行の不安定さ
- 排尿や排便の異常
- 発熱、強い夜間痛、広い内出血
- 変形、強い腫れ、体重をかけられない痛み
- 事故後から症状が急に強くなっている
鍼灸整骨院ひまわりでできること
鍼灸整骨院ひまわりでは、示談交渉、金額交渉、後遺障害等級の判断、法的書類の作成は行いません。医療機関、保険会社、法律専門家の役割と分け、次の内容をサポートします。
- 痛み、可動域、しびれ、日常生活で困る動作の確認
- 通院日と施術内容を確認できる記録の整理
- 主治医や保険会社へ確認したい項目の整理
- 医療機関との併診や紹介状についての案内
- 状態に応じた施術と生活上の注意点の共有
- 必要に応じた公的相談窓口や弁護士への相談案内
交通事故後の全体的な通院案内は、交通事故・むちうち専門施術をご覧ください。
病院と整骨院の併診はできる場合があります。整骨院への通院を希望する時は、保険会社へ希望を伝え、通院の扱いを確認してください。詳しくは、医療機関との併診・転院についてをご確認ください。
書籍で通院を整理する
「交通事故とむちうちの正しい通院ガイド」では、事故後の受診、医療機関との併診、通院記録、保険会社へ確認したい内容をまとめています。書籍は一般的な情報整理を目的とし、個別の補償や認定を保証するものではありません。
関連ページ
参考情報
ご予約とご相談
症状固定や一括対応終了の連絡を受けた方は、現在の症状、主治医へ確認したいこと、保険会社から受けた説明を整理してご相談ください。当院は補償や等級を判断せず、通院記録と確認事項を一緒に整理します。
この記事は一般的な情報整理を目的としています。補償、後遺障害認定、示談、法的な手続きは事故状況や契約内容により異なります。個別の法律判断は弁護士などへご相談ください。
執筆者情報
執筆、監修、堀江茂樹
株式会社ライフプラス代表取締役。鍼灸整骨院ひまわり代表施術者。一般社団法人スポーツ&ウェルビーイング推進協会代表理事。
交通事故後のご相談では、身体の状態だけでなく、医療機関で確認したいこと、保険会社へ伝える順番、通院記録の残し方まで整理することを大切にしています。当院が示談交渉や等級判断を行うものではありません。
免許、資格、JSBM会員、機能訓練指導員認定柔道整復師、柔道整復師、はり師、きゅう師、柔道整復師臨床実習指導者、あん摩マッサージ師・はり師・きゅう師臨床実習指導者
よくある質問
- 症状固定は誰が決めますか
- 主治医の医学的判断が基本です。保険会社から打診があっても、診察で状態を確認し、生活の支障や残っている症状を共有した上で判断することが大切です。
- 症状固定と言われた後も通院できますか
- 可能なケースはあります。ただし、補償の範囲や扱いは状況で変わるため、主治医、保険会社、当院で「何の目的で通うか」を整理しておくとスムーズです。
- 症状固定は完治の意味ですか
- 違います。完治ではなく、回復よりも状態の安定が中心になる区切りとして使われます。
- 保険会社に症状固定を急がされたらどうすれば良いですか
- 当院と主治医に共有し、現状の見立てと通院目的を確認してください。その上で、症状の記録と生活の支障を短いメモにして、理由を簡潔に伝えるのがコツです。
- 主治医に何を伝えると所見が伝わりやすいですか
- 困っている動作、生活の支障、改善した点と残っている点の3つを短くまとめるのがおすすめです。診察時間が短くても要点が伝わります。











