肩こりの受診目安と相談フロー

2025年12月6日

肩こりの受診目安と相談フロー

要点

次のような赤旗サインがある場合は、セルフケアにこだわらず医療機関にご相談ください。突然の激しい頭痛、発熱や項部硬直、意識のぼんやりや会話の不自然さ、片側の強いしびれや筋力低下、歩行のふらつきの進行、夜間に増悪する強い痛み、視覚の異常などです。迷うときは受診を優先し、落ち着いている日は、姿勢とやさしい可動を基本に整えます。

受診を急ぐ赤旗サイン

神経症状の進行

片側の強いしびれや筋力低下、歩行のふらつきが進む、手の巧緻性が落ちるなど。

全身症状を伴う

発熱、項部硬直、突然の激しい頭痛、意識のぼんやり、会話の不自然さ、嘔吐など。

痛みの性質が異常

夜間に増悪し眠れない強い痛み、時間とともに悪化傾向、視覚の異常を伴う頭痛。

外傷後・感染の疑い

転倒や交通事故の直後、最近の感染症や帯状疱疹が疑われる発疹を伴う場合。

迷ったときの相談フロー

  1. 赤旗サインの有無を確認します。ひとつでも当てはまるときは受診を優先します。
  2. 赤旗がなく、こわばり中心で熱感が弱い日は、短時間の温めと反動のない小さな可動から始めます。
  3. 腫れや熱感が強い日は、短時間の冷却で落ち着かせ、落ち着いたらやさしい可動へ切り替えます。手順は温め・冷却の使い分けをご確認ください。
  4. 日中は、画面の高さと肘の位置を整え、三十分ごとに一分の体位変換を続けます。
  5. 頭痛や目の疲れが強い日は、頭痛を伴う肩こり眼精疲労のページを参考に、仕事量を調整します。
  6. 就寝前は、ぬるめの短時間入浴とゆっくり呼吸で整え、枕と寝具を見直します。

どこへ受診すればよいですか

赤旗サインに当てはまる、または事故や転倒後の痛みが続くときは、整形外科などの医療機関で評価をご相談ください。首や肩の関節・神経の評価、画像検査の必要性の判断が得られます。セルフケアで改善が頭打ちになっている場合も、原因の切り分けに役立ちます。

セルフケアの続け方 痛みが強い最中は反復運動を減らし、痛みが落ち着いたら少量から再開します。日中は姿勢と作業環境を整え、うつむき姿勢が長い方はスマホ首の対策を併用します。

仕事中・家での具体策

仕事中は、三十分ごとに一分の体位変換を続け、首は左右回旋・前後・側屈を痛みの出ない範囲で一往復。肩はすくめて下ろし、肩回しを小さく二〜三回。家では、こわばり中心の日は短時間の温めを先に入れ、週二〜三回のやさしい筋トレで安定性を高めます。

参考と引用(一次情報)

  1. 日本整形外科学会「首の痛み」一般向け解説
  2. 厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
  3. NHS inform「Neck pain」セルフケアの目安

よくある質問

Qどの程度の期間セルフケアで様子を見てもよいですか。

A赤旗サインがなければ、一〜二週間を目安に少量のセルフケアを続けます。改善しない、または悪化する場合は受診をご検討ください。

Q受診の前に準備しておくことはありますか。

A症状が強くなる姿勢や時間帯、セルフケアの内容と反応、服用中の薬、けがや発熱の有無をメモしておくと評価に役立ちます。

Q仕事が忙しく休めません。最低限の対処はありますか。

A三十分ごとに一分の体位変換を入れ、画面上端を目の高さに調整します。遠くを見る休眼を合わせ、夜はぬるめの短時間入浴とゆっくり呼吸を行います。

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