腱板損傷の症状と対処

2022年02月28日

腱板損傷の症状と対処

30秒で要点
  • 腕を上げると痛い、力が入らない、夜間痛がある場合は腱板損傷のサインです。
  • 原因は転倒などの外傷、くり返す使い過ぎ、年齢変化が重なって起こります。
  • まずは痛みを増やさない動き方軽い可動練習、必要に応じて専門評価を受けましょう。
  • しびれや脱力が強い、外傷後に悪化、二週間以上改善しない時は医療機関の確認をおすすめします。
  • 当院は評価から施術、運動指導、復帰設計まで一貫対応し、必要時は提携医療機関への紹介状をご用意します。
公開:2022-02-28/最終更新:2025-09-29

「物を持ち上げたら肩がズキッとした、夜にうずいて眠れない、腕が上がらない」──その症状は腱板損傷かもしれません。この記事では、腱板損傷の仕組み、セルフチェック、今日からの対処、受診の目安、当院のサポートまで、やさしく丁寧に解説します。

1.腱板損傷とは

肩の深部にある四つの筋〈ローテーターカフ〉の腱が、骨から部分的または完全に離れることで起こる状態です。典型的には棘上筋に生じやすく、肩を上げる時の痛み、力の入りづらさ、夜間痛がみられます。四十肩〈肩関節周囲炎〉とは原因や経過が異なるため、見極めが大切です。四十肩については固定ページ「四十肩・五十肩」もご参照ください。

肩を上げる時の引っかかりや擦れ感が強い場合は「肩インピンジメント症候群」が関係することがあります。前側の痛みが中心なら、力こぶの腱の不調「上腕二頭筋損傷」との鑑別も重要です。

2.セルフチェックと受診の目安

  • 横向きで痛い側を下にすると、夜間痛が強くなる。
  • 腕を肩より上に上げる時に痛い、あるいは途中で力が抜ける感じがする。
  • 背中のファスナーを上げる、上着の袖に腕を通す動作で強い痛みが出る。

受診の目安:外傷後に急に悪化した、力が入らない、じっとしていても強い痛みが続く、しびれや発熱を伴う、二週間以上改善が乏しい──このような場合は医療機関での確認をおすすめします。必要に応じて、当院から提携医療機関への紹介状をご用意いたします。

3.原因と悪化しやすい要因

  • 外傷:転倒して手をついた、重い物を急に引き上げた、スポーツでの接触など。
  • くり返しの負荷:肩より上での作業や投球動作が多い、同じ姿勢が続く。
  • 年齢変化:腱の変性や血流低下により、部分断裂が起こりやすくなります。
  • 肩甲帯の協調低下:肩甲骨と胸郭の動きが悪いと、腱にストレスが集中します。

4.今日からのセルフケア

まずは「痛みを増やさない」こと

  • 頭より上での動作や、痛みを誘発する反復は一時的に控えます。
  • 痛みが強い時のみ、タオル越しに十〜二十分の短時間冷却〈当て続けない〉を行います。
  • 寝る姿勢は、痛い腕をクッションで軽く支えて肩が前に落ちないようにします。

軽い可動と姿勢リセット:痛みが強くない範囲での振り子運動、胸椎の伸展、肩甲骨の軽い内外転を一日数回行います。肩の上側の痛みや外傷が関係する場合は「肩鎖関節損傷」の情報も参考になります。慢性的な肩こりが伴う方は、固定ページ「肩こり」の姿勢改善も併せてご覧ください。

避けたい例:痛みが強いのに腕立て伏せや高重量の引き上げ、反動をつけたストレッチは増悪の原因になります。

5.当院のサポート体制

  • 評価:痛みの場所、可動域、筋力、肩甲上腕リズム、姿勢、既往歴を丁寧に確認します。
  • 施術:ハイボルテージ施術、超音波、手技、必要に応じてテーピングで炎症とこわばりを整えます。
  • 運動指導:痛みゼロ〜微痛の範囲での可動訓練、腱板と肩甲帯の協調、体幹の安定化を段階的に回復します。
  • 医療連携:危険サインがある場合や画像検査が必要な場合は、迅速に提携医療機関へ紹介状を作成します。

執筆者・監修情報

執筆:鍼灸整骨院ひまわり 代表施術者 堀江 茂樹

株式会社ライフプラス代表取締役/一般社団法人スポーツ ウェルビーイング推進協会代表理事

【免許・資格】

  • JSBM会員
  • 機能訓練指導員認定柔道整復師
  • 柔道整復師
  • はり師
  • きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師、はり師及びきゅう師臨床実習指導者

当院では安全性とわかりやすさを大切に、評価・施術・運動指導・復帰設計まで一貫してサポートいたします。必要に応じて提携医療機関への紹介状もご用意します。

最終確認日:2025-09-29

参考文献・一次情報

  1. 日本整形外科学会「肩腱板断裂」
  2. 日本整形外科学会「肩腱板断裂」パンフレット(PDF)
  3. AAOS OrthoInfo「Rotator Cuff Tears」
  4. NHS 患者向け情報「Rotator Cuff Tear」(PDF)

上記は患者向け一次情報・学会資料へのリンクです。個別の判断は当院でご相談ください。

 

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