事故後の体と生活を立て直す

2025年09月26日

事故後の体と生活を立て直す

交通事故後はその日は平気でも数日後に痛みが出ることがあります。
首・腰・肩のダメージを見極め、悪化を防ぎながら日常へ復帰するための手順をまとめました。

30秒で要点

  • 見極め:首〜腕の放散痛・しびれ、腰の鋭痛、頭痛・めまいは要注意。
  • 初期対応:過度な安静は避け、痛みの範囲でこまめに体勢を変える。強い神経症状や発熱・腫れは医療機関へ[1][2]
  • 運動:首・肩甲帯・体幹のガイド付き運動が回復を後押し[3]
  • 当院の支援:交通事故治療で施術〜通院サポート、バイク事故にも対応。

公開・更新:2025-09-26

症状を見極める

  • 首(むち打ち):上向き・うがい・振り返りで増悪、朝のこわばり、頭痛・めまい(関連:むち打ち解説)。
  • 神経症状:首の動きで腕までジンと来る・握力低下(関連:頸椎椎間板ヘルニア)。
  • 腰:立ち上がりや前屈で鋭痛。多くは保存療法で改善(関連:ぎっくり腰)。
  • 危険サイン:意識障害・強い頭痛、脱力・しびれ増悪、排尿排便障害、発熱や著明な腫れ→医療機関へ[1][2]

初期対応(今日から)

  1. 過度な安静を避ける:痛みゼロ〜微痛の範囲で姿勢を小刻みに切替[1]
  2. 冷温・セルフケア:初期は冷却、その後は温めへ。深呼吸で肩の力みを抜く。
  3. 作業・運転:長時間同一姿勢は避け、短時間で区切る。頸は中間位。
  4. 記録:痛みの部位・動作・時間帯、通院・支出のメモは後の手続きに有用(流れは交通事故治療参照)。

家でできる運動

  1. 頸のやさしい可動(各5回)
    前後・左右・回旋をゆっくり。腕に響くほどは行わない。
  2. 肩甲帯セット(10回)
    肩をすとん→軽くすくめ→後ろ回し。首の負担を分散。
  3. 胸郭伸展(20〜30秒×2)
    椅子にもたれて胸を開く。首は中間位。
  4. 体幹ブレーシング(5呼吸×2)
    仰向け膝立てでお腹に軽く力。腰は中間位。

ガイド付きの首特異的運動は、痛み・機能の改善に役立つと報告されています[3]

日常への復帰ステップ

  • 仕事:座位作業は画面を目線高さに。1時間ごとに立って数分歩く。
  • 家事:持ち上げは膝から・体幹を近づける。長時間の前屈は分割。
  • 睡眠:枕は低〜中、横向き時は抱き枕で体幹を支える。
  • 運動再開:ウォーキング→軽い筋トレ→スポーツへ段階的に。

患者さまの体験談

「朝のこわばりが和らぎ、仕事復帰がスムーズに」

30代・男性・事務(3週間)

  • 来院前:追突後、首〜肩のこわばりと頭痛。うがいで悪化。
  • 行ったこと:頸のやさしい可動・肩甲帯セット・胸郭伸展、作業環境の調整。
  • 3週間後:朝のこわばりが半減。デスクワークを分割しながら通常業務へ復帰。

「腰の鋭痛が落ち着き、通勤が楽に」

40代・女性・販売(4週間)

  • 来院前:転倒後の急性腰痛。前屈・起き上がりで強い痛み。
  • 行ったこと:体幹ブレーシングと日常動作の分割、必要時に物理療法。
  • 4週間後:通勤と家事が通常ペースへ。再発予防の運動に移行。

※掲載はご本人の同意のもと匿名化しています。効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。意識障害・脱力やしびれ増悪・発熱などは医療機関をご受診ください。

よくある質問(FAQ)

画像検査はすぐ必要ですか?

危険サインや強い神経症状がなければ、まずは保存的に経過を見ることが多いです。必要に応じて医療機関へご紹介します[1][2]

安静にしたほうが回復しますか?

過度な安静は推奨されません。痛みの範囲で短時間の活動とやさしい運動を続けることが回復を助けます[1]

通院の流れや手続きが不安です

交通事故治療ページで流れを解説しています。個別の状況は来院時にご相談ください。

この記事の執筆者

堀江 茂樹(鍼灸整骨院ひまわり 代表施術者)

株式会社ライフプラス 代表取締役/一般社団法人スポーツ ウェルビーイング推進協会 代表理事

  • 柔道整復師(機能訓練指導員認定)
  • はり師・きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師、はり師及びきゅう師臨床実習指導者
  • JSBM会員

最終更新日:2025-09-26

参考・出典(一次情報)

  1. NHS:Whiplash(症状・セルフケア・活動再開).
  2. AAOS OrthoInfo:Neck Sprain (Whiplash)(注意点・復帰目安).
  3. Lazcano 2024:Neck-specific exercise after whiplash(運動の有効性の総説).
  4. WHO:Road traffic injuries – Fact sheet(交通外傷の概況).
  5. AAFP:Nonoperative Management of Cervical Radiculopathy(神経症状の保存療法の枠組み).

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