妊娠と産後の腰|セルフケアと受診の目安
2025年11月11日
最終更新日 2026年2月19日
カテゴリ 腰痛根本改善プログラム の 仙腸関節痛

妊娠中と産後は腰がつらくなりやすい時期です。体重増加と重心の変化に加えて、骨盤周りの関節が動きやすくなる影響で、腰やお尻の付け根に負担が集まりやすくなります。産後は抱っこや授乳、寝不足の中での家事が続き、いつも以上に中腰とねじりが増えます。
一方で、腰痛と思っていても検査が必要なことがあります。当院では不安が強い方ほど伴走し、必要な検査につなぎながら、生活の工夫と施術で日常へ戻る道筋を一緒に作ります。

妊娠中と産後の腰痛が増える理由
よくあるきっかけは日常の動作
当院の腰痛来院で多いのは、重い物でピキッと痛める、朝起きたら動けない、疲労が限界で発症した、休日のいつもと違う動きで発症した、というぎっくり腰タイプです。妊娠中と産後は、そこに抱っこや寝返りの回数増加、骨盤の傾きが重なり、急に痛みが出るケースもあります。
腰以外が原因のこともある
痛みの出方は人それぞれです。腰の真ん中が痛いだけでなく、腰より下を押さえるように訴える、座り続けると痛む、朝の一歩目がつらい、という場合は、仙腸関節の負担が関わることがあります。仙腸関節痛の詳しい説明は 仙腸関節痛 でまとめています。
当院が必ず確認するポイント
妊娠中と産後の腰痛は、関節、筋肉、神経、筋膜のどこ由来かを多角的に見立てることが大切です。当院では初回に次を丁寧に伺います。
- いつ、どこで、どのように痛めたか
- 痛みの質 ズキズキ 刺す 激痛 しびれ など
- どの動作、どの角度で痛いか ピンポイントか広いか
- 歩行で痛むか 立つ、座る、寝返りで変化するか
その上で、体の傾き、骨盤の傾き、中心バランスの乱れが筋緊張を生んでいないかを確認します。土台を整えないと、いったん緩めても戻りやすいからです。
赤旗サインと受診の目安
妊娠中と産後は安全が最優先です。次のような場合は、まず医療機関へ相談してください。当院でも状況により紹介状で整形外科へつなぎます。
- 転倒や強い衝撃のあとで痛みが強い
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 強いしびれ、力が入りにくい、歩きにくい
- 発熱、息苦しさ、胸の痛みなど全身の不調がある
- 妊娠中で出血、破水が疑われる、胎動が明らかに減るなど不安がある
妊娠中の腰背部痛の注意点は産婦人科領域でも整理されています。参考として ACOG Back Pain During Pregnancy をご確認ください。産後1年以内も含めて急いで受診すべきサインは CDC Urgent Maternal Warning Signs にまとめがあります。
ひまわりの施術とプログラムの考え方
仙腸関節の評価とトムソンの活用
仙腸関節痛が疑われる場合は、トムソンで足の上がりや動きの左右差を見ながら、弱刺激の矯正で軽快することがあります。ただし筋緊張が強い場合はトムソンだけでなく、全身のバランス調整と生活指導を組み合わせ、再発を防ぎます。詳しくは トムソン骨格矯正プログラム をご覧ください。
骨盤の傾きと筋緊張を整える
妊娠中は反り腰になりやすく、産後は抱っこ姿勢で骨盤が前後に傾きやすくなります。骨盤の傾きが続くと、腰周りの筋肉が頑張り続けて固まりやすくなります。土台から整える考え方は 骨盤矯正プログラム で詳しく紹介しています。
痛みの部位を見極めるための検査的アプローチ
当院ではハイボルテージの反応を参考に、負担部位を見極めることがあります。局所の炎症や痛みに対して血流促進を狙う考え方です。妊娠中は状態と週数を確認し、安全を最優先して施術選択を行います。内容は ひまわり式ハイボルテージ施術 でご確認ください。
再発予防は天然コルセットの再教育
慢性腰痛はインナーマッスル低下が関与しやすいと考えています。腸腰筋や腹横筋などを再教育して天然コルセットを取り戻すことが、抱っこや家事でも崩れにくい体づくりにつながります。深部に届く複合高周波の考え方を用いる 楽トレ は、急性で腸腰筋が固まり起き上がれないケースにも状況に応じて活用します。
鍼灸で痛みの抑制と筋緊張の緩和
鍼灸は痛みの抑制と筋緊張の緩和に使うことがあります。部位と目的で打ち分け、安全面を確認しながら進めます。内容は 鍼灸施術 をご覧ください。

今日からできるセルフケア
寝方
急性期の寝方は横向きで丸くなり、膝の間にクッションを挟むと楽になることがあります。寝具のへこみが強い場合は、体が沈み過ぎない工夫をします。
座り方
座位は柔らかいソファや低い座面を避け、骨盤を立てやすい硬めの椅子を選びます。授乳や抱っこは背中を丸め続けないように、肘置きやクッションで支えます。
持ち上げ動作
荷物や赤ちゃんを持つときは、体を近づけてから、膝と股関節を使って立ち上がります。息を吐きながら動くと腹圧が入りやすくなります。無理な自己流の揉みや強いストレッチは避けます。
運転
運転は背もたれを寝かせすぎず、腰に当て物を入れて支えます。長時間は続けず、休憩して降りて立つ時間を作ります。
通院の目安と当院の伴走
急性期は最初の3回が重要です。可能なら毎日のように来院し、軽快したら間隔を空けていきます。病院で異常なしと言われた場合でも、それは骨に異常なしという意味のことが多く、レントゲンに映らない要因が残ることがあります。不安が強い方には、検査と施術と生活指導で日常へ戻る計画を分かりやすくお伝えします。

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執筆者情報

鍼灸整骨院ひまわり 代表施術者 堀江茂樹
痛みの先に、人生そのものを見つめる。それが、私たちの原点です。
株式会社ライフプラス 代表取締役。一般社団法人スポーツ&ウェルビーイング推進協会 代表理事として、地域のウェルビーイング活動にも取り組んでいます。
免許・資格
- JSBM会員
- 機能訓練指導員認定柔道整復師
- 柔道整復師
- はり師
- きゅう師
- 柔道整復師臨床実習指導者
- あん摩マッサージ師、はり師及びきゅう師臨床実習指導者
よくある質問
- 妊娠中の腰痛はいつ受診すべきですか
- 転倒など強い衝撃のあとで痛みが強い場合や安静でも強い痛みが続く場合は早めに医療機関へ相談してください。しびれが強い、歩きにくい、発熱など全身症状がある場合も受診が優先です。不安がある時は産婦人科へ相談し、当院は必要に応じて紹介状で整形外科へつなぎます。
- 産後の腰痛は放っておけば治りますか
- 産後は回復と生活負荷が同時に進むため、放置で長引くことがあります。抱っこや授乳の姿勢、骨盤の傾き、インナーマッスル低下が重なると再発しやすいので、早めに生活の工夫と体の調整を始めるのがおすすめです。
- 温めるのと冷やすのはどちらが良いですか
- 急に痛めた直後で熱感が強い時は冷やす選択が合うことがあります。慢性的なこわばりや冷えが強い時は温める方が楽になることがあります。判断に迷う場合は当院で状態を確認し、使い分けを提案します。
- 抱っこで腰が痛い時のコツはありますか
- 体を近づけてから膝と股関節を使って立ち上がることが基本です。背中を丸めたまま持ち上げると腰に負担が集中しやすいので、クッションで腕を支え、息を吐きながら動いて腹圧を使います。
- 整骨院では妊娠中も施術を受けられますか
- 安全が最優先です。週数や体調、赤旗サインの有無を確認し、無理のない範囲で負担軽減を支援します。医療機関の確認が必要な場合は受診を優先し、当院は紹介状で整形外科へつなぐこともできます。
