家事で悪化しない工夫

2025年09月29日

家事で悪化しない工夫

要点(30秒でわかる)

  • 「つまむ」「ひねる」「回す」動きを減らし、手のひら全体で支える持ち方に変えると負担が減ります。
  • 道具と環境を見直すだけでも痛みの波が穏やかになります。開栓補助具や軽量調理器具が役立ちます。
  • 夜間痛やしびれが目立つときは別の病気が隠れていることがあります。早めにご相談ください。
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親指付け根の痛みが続くと、日々の家事がつらく感じられます。まずは原因や経過の全体像を理解しておくと、対策を選びやすくなります。CM関節炎の基礎と進行度もあわせてご覧ください。

持ち方を変えて負担を減らす

指先で強く「つまむ」よりも、手のひら全体で「包む」持ち方に切り替えると、親指付け根への一点集中の力をやわらげられます。ペットボトルや鍋、まな板は、なるべく手のひらや前腕で支えるよう意識します。ビンのフタは、開栓補助具を使うとひねる力を最小限にできます。詳しい症状の見極めは、CM関節炎のセルフチェックも参考になります。

道具を見直して痛みの波を小さくする

  • 開ける動作がつらいときは、ゴム付きのフタ開けマットや、レバー式の開栓器を使います。
  • 包丁やピーラーは軽量でグリップが太いものを選ぶと、つまみ力を減らせます。
  • 洗濯ばさみは硬さの弱いタイプに替えると、反復動作の負荷が軽くなります。
  • 重い鍋は両手で持ち上げ、持ち手にタオルを巻いて太くすると、握り込みを減らせます。

親指側の手首に鋭い痛みが走る方は、腱鞘に負担がかかっている可能性があります。似た症状として知られるドケルバン病との違いも確認しておくと安心です。

作業の配分と休憩の入れ方

家事や育児は連続せず、二十〜三十分の作業ごとに一〜二分の小休止を入れます。手先の作業が続いた後は、指をやさしく開くストレッチでリセットします。小指側の手首に痛みやクリック感がある場合は、TFCC損傷の可能性もありますので、無理をせずご相談ください。

テーピングとサポーターの使い分け

日中は薄手のサポーターで関節のぐらつきを抑え、負荷が強い作業の前後だけテーピングを追加する方法が使いやすいです。入浴時は皮膚を休め、かぶれに注意します。テープは強く締め過ぎず、痛みが出ない範囲で試してみましょう。しびれが目立つときは、手根管内の圧が関係することがあり、手根管症候群との見分けが大切です。

よくある家事シーン別のコツ

調理

  • 硬い食品のカットは、包丁に体重をのせるようにし、指先だけで押し込まないようにします。
  • 皮むきは、滑り止めマットの上で行い、対象を「固定」してから優しく動かします。
  • フタ開けは、布やゴムマットで摩擦を上げると、ひねる力を小さくできます。

洗濯

  • 洗濯ばさみの数を減らし、ハンガー一体型を使うとつまみ動作の回数を減らせます。
  • 重い洗濯物は両手で抱えて移動し、片手のつまみ持ちを避けます。

掃除

  • 掃除機は柄をやや太めにグリップし、手首を返さず肘と体幹で押し引きします。
  • 雑巾しぼりは、ひねりを最小限にし、可能ならワイパーシートに置き換えます。

受診の目安と関連情報

夜間痛が続くとき、二週間以上改善しないとき、見た目の変形や力の入れづらさが強いときは、早めの相談をおすすめします。症状の基礎と進行度は、当院のCM関節炎解説をご参照ください。疾患の全体像は、患者さん向けの公的資料も参考になります。詳しくは、日本整形外科学会の解説や、日本手外科学会のリーフレットをご覧ください。

当院のサポート体制

当院では、国家資格を持つ柔道整復師・鍼灸師が状態を丁寧に評価し、家事や育児に合わせた保存的ケアをご提案いたします。必要に応じて近隣の医療機関への紹介状を作成し、画像検査や専門的な治療につなげます。初めての方も、診断書は不要でご相談いただけます。

執筆者:鍼灸整骨院ひまわり

代表施術者 堀江 茂樹(株式会社ライフプラス 代表取締役/一般社団法人スポーツ ウェルビーイング推進協会 代表理事)


免許・資格

  • JSBM会員
  • 機能訓練指導員認定柔道整復師
  • 柔道整復師
  • はり師
  • きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師・はり師・きゅう師 臨床実習指導者

横須賀市 北久里浜院 046-854-7352/衣笠院 0120-207-577

参考情報

  1. 日本整形外科学会:母指CM関節症の解説
  2. 日本手外科学会:母指CM関節症(患者さん向け)
  3. AAOS OrthoInfo:Arthritis of the Thumb

※本記事は一般的な情報提供を目的としております。症状や経過には個人差がありますので、自己判断での無理な運動や固定は避けていただき、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。

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