ジャージーフィンガー(深指屈筋腱断裂)について
2025年09月4日
ジャージーフィンガー(深指屈筋腱断裂)について
ジャージーフィンガーは、指を曲げる深指屈筋腱が断裂し、指先が自分の意思で曲げられなくなるスポーツ外傷です。
ラグビーやサッカーなどで相手のユニフォームをつかんだ瞬間に多く発生します。
ここでは原因、症状、診断、治療、セルフケア、受診の目安について解説します。
原因
ジャージーフィンガーは、スポーツ中に相手の衣服などを強くつかんだまま指が反らされることで発生します。
特にラグビーやアメリカンフットボール、サッカーで多く見られ、深指屈筋腱が骨から引き剥がされることで起こります。
症状
- 指先(DIP関節)が自力で曲げられなくなる
- 指の腹側に痛みや腫れを感じる
- 断裂部に陥凹やしこりを触れる場合がある
- つかむ動作ができなくなり、スポーツや日常生活に支障をきたす
診断
ジャージーフィンガーは臨床所見(DIP関節の屈曲不能)で強く疑われます。
さらにエコー(超音波検査)やMRIで腱の断裂部位や状態を確認することがあります。
整形外科での正確な診断が不可欠です。
治療方法
基本的には外科的治療(手術)が必要になるケースが多いです。
断裂した腱を骨に再固定することで、指の屈曲機能を取り戻します。
手術後は一定期間の固定とリハビリテーションが行われ、腱が癒合するまでの期間は動作に制限がかかります。
保存療法は腱が部分断裂や軽度損傷のケースに限られますが、多くは手術適応とされます。
セルフケアとリハビリ
- 手術後は医師や理学療法士の指導のもとで段階的に可動域訓練を行う
- 腱に負担をかけすぎないよう、軽いストレッチや握力回復訓練から開始
- 痛みや腫れが強い場合はアイシングで対応し、炎症を抑える
- スポーツ復帰は医師の許可を得てから行う
受診の目安
- 指先が自分の意思で曲げられなくなった場合
- スポーツ中に強く指をつかんで反らされ、直後から動かない場合
- 腫れや痛みが強く、物をつかめない場合
これらの症状がある場合は、できるだけ早く整形外科を受診することが重要です。
早期の治療ほど良好な回復が期待できます。
