座骨神経痛のセルフチェックと受診目安

2025年12月8日

座骨神経痛のセルフチェックと受診目安

要点

座骨神経痛が疑われるときは、痛みやしびれの「場所」と「増悪する姿勢・動作」をまず確認します。赤旗サインに当てはまるときは受診を急ぎ、落ち着いている日は、原因と整え方の基本に沿って小さな可動と環境調整から始めます。

かんたんセルフチェック

症状の場所

  • 腰から臀部、もも裏、ふくらはぎ、足先にかけての痛みやしびれがある。
  • 片側優位のことが多いが、日によって強さが変わる。

増悪しやすい姿勢・動作

  • 長時間の座位や前かがみで重くなりやすい。
  • 朝の起き上がりや、長く歩いた後に強まることがある。

楽になる条件

  • 短時間の体位変換や、骨盤の小さな前後ゆらぎで軽くなる。
  • こわばり中心の日は、短時間の温めで動きやすい。

注意が必要な変化

  • しびれや筋力低下が進む、足がもつれる、夜間に痛みが強い。
  • 排尿・排便の異常、会陰部のしびれがある。

受診を急ぐ赤旗サイン

次のいずれかがある場合は、セルフケアにこだわらず医療機関での評価を急ぎます。

  • がまんできない強い痛みが続く、または時間とともに悪化している。
  • 片側の強いしびれや筋力低下、歩行のふらつきが進む。
  • 排尿・排便の障害、会陰部のしびれがある。
  • 発熱や夜間に増悪する痛み、外傷後の増悪がある。

判断の全体像は受診目安と相談フローをご確認ください。

落ち着いている日の次の一歩

赤旗サインがなければ、まずは環境調整と小さな可動から始めます。椅子に深く座り、骨盤をわずかに立て、足裏を床へ全接地します。画面上端は目の高さ、肘は体側で九十度前後。詳しい手順はデスクワーク姿勢と坐骨への負担軽減で写真つきの流れを確認できます。

三十分ごとに一分の体位変換 席を立ち、骨盤を小さく前後に一往復。ふくらはぎを軽く動かし、遠くを見る休眼を合わせます。

セルフケアの組み立て方

こわばり中心で熱感が弱い日は、短時間の温めで動きやすくし、反動のない小さな可動を一往復から。腫れや熱感が強い日は、短時間の冷却で落ち着かせ、落ち着いたら可動へ切り替えます。やり方の詳細は温め・冷却の使い分けと、やり過ぎないストレッチの進め方をご参照ください。

歩き方と通勤での注意

一歩を大きく出し過ぎず、足裏の「真ん中」に体重をのせる感覚で歩きます。荷物は左右で持ち替えるかリュックにし、階段は手すりを使って小さめの歩幅で。詳しくは歩き方と通勤でのコツをご覧ください。

参考と引用(一次情報)

  1. NICEガイドライン「Low back pain and sciatica in over 16s」
  2. NHS「Sciatica」一般向け解説
  3. MSDマニュアル家庭版「坐骨神経痛」

よくある質問

Q「しびれ」がある日は動かしても大丈夫ですか。

A反動のない小さな可動から始めます。しびれや痛みが強まるときは中止し、赤旗サインに当てはまる場合は受診を急いでください。

Q温めと冷却、迷ったらどちらを選べばよいですか。

Aこわばり中心で熱感が弱い日は短時間の温め、腫れや熱感が強い日は短時間の冷却が目安です。詳しくは「温め・冷却の使い分け」をご覧ください。

Q在宅勤務で悪化します。最低限の対処はありますか。

A三十分ごとに一分の体位変換を入れ、画面上端を目の高さに調整します。椅子に深く座り、足裏を床へ全接地してください。

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