横断中に後方からはねられた

2025年09月30日

横断中に後方からはねられた

歩行者事故は原則「相手方の自賠責」→「相手方の任意保険」の順で対応されます。
その日は平気でも数日後に首・腰・肩の痛みが出ることがあるため、見極めと初期対応が大切です。

30秒で要点

  • 保険の基本:歩行者被害は相手方の自賠責で優先対応し、不足分を相手方の任意保険で補完(運用は各社約款・実務に依存)。
  • 症状と対処:むち打ち様の首痛・頭痛、腰の鋭痛、膝・肩の打撲。危険サインは医療機関へ。過度な安静は避ける[1][2]
  • 運動:首・肩甲帯・体幹のやさしい運動で回復を後押し[3]
  • 横須賀市エリア:当院(北久里浜・衣笠)は医療機関との併診・資料整理もサポート。

公開・更新:2025-09-30

歩行者事故の保険の考え方

  • 原則:歩行者が被害者のとき、相手方(加害車両)の自賠責保険が優先的に対応し、不足分は相手方の任意保険が補完します[4]
  • 自分の保険:ご本人が自動車保険に加入し人身傷害の「歩行中・自転車中も対象」型なら、自己契約での補償も検討可(契約依存)。
  • 直接支払い:医療費の直接支払い(保険会社→医療機関)に対応する運用もあります(各社運用・事前確認)。
  • 注意:保険の適用・相殺や過失割合の扱いは契約・運用で異なるため、担当窓口で必ず確認してください。

症状を見極める

  • 首(むち打ち):上向き・うがい・振り返りで痛み/頭痛・めまい(基礎はむち打ち解説)。
  • 腰:立ち上がり・前屈で鋭痛。多くは保存療法で軽快(関連:ぎっくり腰)。
  • 肩・膝:打撲や腫れ。夜間痛・可動制限が強ければ医療機関へ。
  • 危険サイン:意識障害、強い頭痛・吐き気、手足の脱力・しびれ増悪、発熱・広範な腫れ→至急受診[1]

初期対応(今日から)

  1. 受診と診断書:危険サインや強い症状は医療機関へ。診断名・部位・通院計画を確認。
  2. 過度な安静を避ける:痛みゼロ〜微痛の範囲で短時間の動きを維持。長時間同姿勢は避ける[1]
  3. 冷温の切替:初期は冷却→落ち着けば温め。呼吸はゆっくり長めに吐く。
  4. 睡眠環境:枕は低〜中で首のカーブを保つ。横向きは抱き枕で体幹を支える。
  5. 記録:痛みの部位・動作・時間帯、通院・交通費・仕事影響をメモ(保険手続き時に有用)。

家でできる運動

  1. 頸のやさしい可動(各5回)
    前後・左右・回旋をゆっくり。腕に響くほどは行わない。
  2. 肩甲帯セット(10回)
    肩をすとん→軽くすくめ→後ろ回し。首の負担を分散。
  3. 胸郭伸展(20〜30秒×2)
    椅子にもたれて胸を開く。首は中間位。
  4. 体幹ブレーシング(5呼吸×2)
    仰向け膝立てでお腹に軽く力。腰は中間位。

首特異的なガイド付き運動は、痛み・機能障害の軽減に有用と報告されています[3]

通院と手続きの流れ

  1. 受診・診断書:医療機関で診断名・部位・見込みを確認。危険サインは即受診。
  2. 保険会社へ連絡:相手方の保険会社に事故情報を連絡。まず相手方の自賠責、不足は相手方の任意保険で補完される運用が一般的。
  3. 整骨院との分担:医科の方針を尊重しつつ、当院では痛みコントロールと日常動作・運動指導を担当(総合案内:交通事故治療)。
  4. 直接支払いの可否:医療費の直接支払い可否は事前に保険会社へ確認。
  5. 記録と保管:明細・領収書・交通費・勤務影響を保存。定期的に症状の推移を共有。

※ご自身の人身傷害特約が「歩行中等も対象」なら自己契約の活用も検討可(詳細)。

横須賀市エリアのご案内(ローカル)

鍼灸整骨院ひまわり横須賀市北久里浜・衣笠エリアで、歩行者事故後のむち打ち・首腰の痛み・歩行不安に対する保存的ケア(徒手+運動指導)を行っています。

  • 対象:横断中・歩行中の接触後に出る首のこわばり、頭痛、腰の張り、膝の打撲など
  • 特徴:医療機関と併診
  • エリア:横須賀市(北久里浜・衣笠 ほか周辺)

患者さまの体験談

「横断中に接触、相手の保険で手続きが進行」

50代・女性・事務(4週間)

  • 状況:横断中、車に後方から接触。当日は平気。2日後に首のこわばりと頭痛。
  • 行ったこと:医科で診断後、相手方の自賠責→任意保険の流れで連絡。院では首の可動・肩甲帯セット・胸郭伸展と姿勢コーチング。
  • 4週間後:朝のこわばりと頭痛が体感半分に。通勤・家事が通常ペースへ。

「膝の打撲と腰の張り、直接支払いで不安軽減」

30代・男性・営業(3週間)

  • 状況:後方から当てられ転倒。膝の腫れと腰の張り。
  • 行ったこと:保険会社に直接支払いの可否を確認。腫れ期は冷却→のち温め、体幹ブレーシングと短時間歩行で“動きを切らさない”。
  • 3週間後:階段の昇降がスムーズに。腰の張りも軽減。

※掲載はご本人の同意のもと匿名化しています。意識障害・麻痺・高熱・強い腫れ等は医療機関をご受診ください。

よくある質問(FAQ)

歩行者事故は誰の保険を使う?

原則は相手方の自賠責で優先対応し、不足分を相手方の任意保険で補完します。契約・運用により手順や直接支払いの可否が異なるため、担当窓口でご確認ください[4]

自分の自動車保険(人身傷害)は使える?

契約が「歩行中・自転車中も対象」型なら使える場合があります。相手方保険との調整(相殺)や手順は契約・運用で異なります。詳細は保険会社へ。

首は安静にするべき?

過度な安静は推奨されません。痛みの範囲で短時間の活動とやさしい運動が回復を助けます[1][2]

この記事の執筆者

堀江 茂樹(鍼灸整骨院ひまわり 代表施術者)

株式会社ライフプラス 代表取締役/一般社団法人スポーツ ウェルビーイング推進協会 代表理事

  • 柔道整復師(機能訓練指導員認定)
  • はり師・きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師、はり師及びきゅう師臨床実習指導者
  • JSBM会員

最終更新日:2025-09-30

参考・出典(一次情報)

  1. NHS:Whiplash(症状・セルフケア・活動再開).
  2. AAOS OrthoInfo:Neck Sprain (Whiplash)(注意点・復帰目安).
  3. Lazcano 2024(総説):Neck-specific exercise after whiplash(運動の有効性).
  4. 国土交通省:自賠責保険・共済の概要(歩行者被害時の救済・制度の目的).
  5. 日本損害保険協会:自動車保険(任意)とは?(任意保険の構成・自賠責との区別).

※保険の適用・支払い方式・相殺などは契約・運用により異なります。正式な判断は各保険会社の約款・最新資料に基づきます。

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