デスクワーク姿勢と坐骨への負担軽減

2025年12月9日

デスクワーク姿勢と坐骨への負担軽減

要点

坐骨への負担を減らす近道は、座面の使い方骨盤の立て方、そして三十分ごとの体位変換です。椅子に深く座り、足裏を床へ全接地し、画面上端は目の高さに合わせます。詳しい全体像は原因と整え方の基本を、動き方はやり過ぎないストレッチをご参照ください。

椅子と座面の基本設定

椅子は座面の奥まで深く座り、坐骨で座面を感じます。骨盤をわずかに立てて、腰が丸まりすぎない位置を探します。膝と股関節は九十度前後、足裏は床へ全接地。足が届かない場合はフットレストを使います。座面が前傾しすぎると滑りやすく、後傾しすぎると骨盤が寝やすいので、中間を狙います。

モニターと入力機器の配置

画面上端は目の高さか、やや下へ。視線は水平に近い角度に保ちます。キーボードは体の正面、肘は体側に近く九十度前後、手首はパームレストで軽く支えます。マウスは肩がすくみにくい近さに置き、左右の手で持ち替えると片側負担が減ります。腕の重さは肘置きで受け、肩は下ろしたままにします。

ノートPCの工夫 スタンドで画面を持ち上げ、外付けキーボードとマウスを併用します。これだけで、前方頭位と肩のすくみが減り、坐骨への圧も分散します。

骨盤を立てる感覚をつかむ

骨盤の前後を小さく揺らし、楽に呼吸できる点で止めます。みぞおちが軽く上に伸び、腰背部の詰まり感が減る位置が目安です。腰を過度に反らすのではなく、あくまで「わずかに立てる」にとどめます。痛みが強い日は、背当てや小さなクッションで腰のカーブをサポートします。

三十分ごとの体位変換

三十分ごとに一分だけ席を立ち、骨盤をゆっくり前後に一往復。ふくらはぎを軽く動かし、遠くを見る休眼を合わせます。痛みが強い日は、反動のない可動を小さく一往復から。こわばり中心なら短時間の温めを先に入れると動きが滑らかになります。温冷の判断は温め・冷却の使い分けをご確認ください。

避けたいセットアップ例

  • 座面の前端だけに座り、骨盤が後ろへ寝たままの姿勢。
  • 画面が低く、あごが前に出る前方頭位。
  • 肘が前へ流れ、肩がすくむ位置でのキーボード操作。

今日からできる三つのチェック

  1. 椅子に深く座って、足裏を床へ全接地できていますか。
  2. 画面上端は目の高さ、肘は体側で九十度前後ですか。
  3. 三十分ごとの一分休憩を入れていますか。

通勤や立位への応用

立位では、土踏まずのやや前に体重を置き、膝は軽く伸ばす程度に。荷物は左右で持ち替えるかリュックにします。歩き方のコツは歩き方と通勤でのコツで詳しく解説しています。

受診を急ぐサイン

赤旗サイン しびれや筋力低下が進む、足がもつれる、夜間に痛みが強い、排尿・排便の異常、会陰部のしびれ、外傷後に悪化などはセルフケアにこだわらず受診を急ぎます。判断の流れは受診目安と相談フローをご確認ください。

参考と引用(一次情報)

  1. 厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
  2. 英国HSE「Display screen equipment」ガイダンス
  3. NHS「Sciatica」一般向け解説

よくある質問

Q長時間座る会議の日は、どう工夫すればよいですか。

A座面の奥へ深く座り、足裏全接地を保ちます。三十分ごとに一分の体位変換を入れ、骨盤の前後揺らぎとふくらはぎの軽い動きを一往復行います。

QノートPCしか使えません。最低限の対策はありますか。

A本や箱で画面を持ち上げ、外付けキーボードとマウスを用意します。肘は体側で九十度前後、画面上端は目の高さが目安です。

Q座っていると脚のしびれが強くなります。どうすればよいですか。

A座面の前端だけに座らず、深く座って骨盤をわずかに立てます。しびれが進む、夜間に強い痛みが出る、排尿・排便の異常がある場合は受診を急いでください。

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