首肩のしびれを抑える

2025年09月23日

首肩のしびれを抑える

首から肩・腕へひろがるしびれ痛み。うつむく・上を向くと悪化するなら、
頸椎椎間板ヘルニアなど神経の刺激が関与しているかもしれません。

30秒で要点

  • 見極め:首の動きで腕までジンと来る/指先の感覚低下・力が入りにくい。
  • 自然経過:多くは保存療法で改善が見込めます[1][4]
  • 基本戦略:教育+痛み管理+段階的な運動。必要に応じて徒手療法や牽引等[1]
  • 院内サポート:評価→症状コントロール→姿勢・動作の再学習。関連:頸椎椎間板ヘルニアページ

公開・更新:2025-09-23

症状を見極める

  • 放散痛・しびれ:首から肩〜腕・手指へ広がる(片側優位)。咳・くしゃみ・うがい等で悪化しがち[2]
  • 筋力・感覚:つまみ動作の弱さ/特定の指のしびれ・感覚低下。
  • 姿勢の影響:うつむき・上向き・長時間同一姿勢で増悪。関連:ストレートネック
  • 注意サイン:歩行のふらつき・手の巧緻運動障害・膀胱直腸障害などは早急な医療機関受診(脊髄症の疑い)[3]

基礎解説:頸椎椎間板ヘルニアの症状と整骨院でのケア

間違えやすい症状との違い

  • 変形性頸椎症加齢変化主体。似たような首・腕の痛みやしびれでも、画像や経過で異なる可能性。
  • 胸郭出口症候群腕を上げる動作で悪化しやすい。手の冷え・だるさを伴うことも。
  • むち打ち症外傷歴が明確。頸部周囲の軟部損傷による痛み・頭痛が主体。
  • ストレートネックと姿勢前方頭位・猫背背景のこり・頭痛中心。神経症状は軽微〜なし。

初期対応とセルフチェック

セルフチェック(1分)

  1. 痛み・しびれがどこからどこへ広がるか、左右差を確認。
  2. 首を軽く曲げ伸ばし/左右に倒す→腕まで響くかを観察(無理はしない)。
  3. 短時間のうつむき作業後に症状が強まるか、こまめに体勢を変えて比較。

基本方針は過度な安静を避けつつ痛みの範囲で活動。一時的に高強度の運動・極端な上向き動作は控え、短時間で姿勢を切り替えます[1]

家で進める運動

  1. 頸部の軽い可動(各5回)
    痛みの範囲で前後・左右・回旋をゆっくり。腕に響くほどは行わない。
  2. 肩甲帯セット(10回)
    肩をすとんと落としてから軽くすくめ、後ろへ回す。肩甲骨の位置を整える。
  3. 胸郭伸展(20〜30秒×2)
    椅子にもたれて胸を開く。首は中間位を保つ。
  4. 神経の滑走ケア(各5回)
    腕を横に伸ばし手首を反らしてから戻す。しびれが増す場合は中止。

運動療法は疼痛や最大開口…ではなく頸部の痛み・機能改善に有効とされ、段階的に実施します[1][5]

当院のサポート

評価

症状の場所・動作での変化・感覚や筋力を確認し、姿勢・肩甲帯・胸郭の連動を含めて評価。危険サインがあれば医療機関へご案内。

施術・指導

  • 症状コントロール(徒手・物理療法)と姿勢/作業環境の調整
  • 段階的運動(可動域→支持性→動作パターン)
  • 必要に応じて軽度の牽引やテーピング等の補助[1]

詳しくは院内解説:頸椎椎間板ヘルニアページもご覧ください。

患者さまの体験談

「腕のビリビリが落ち着き、デスク作業が楽に」

40代・男性・IT(3週間)

  • 来院前:右腕に放散するしびれ。上を向く・うがいで増悪。
  • 行ったこと:姿勢教育と作業環境の調整、肩甲帯セット、頸の軽い可動、必要時の徒手+物理療法。
  • 3週間後:連続PC作業でのしびれが大幅に減少。就業中の小休止で再発を抑制。

「荷物を持つ時のジンとした痛みが軽く」

50代・女性・販売(4週間)

  • 来院前:左の肩〜前腕にしびれ。首の後屈で悪化。
  • 行ったこと:胸郭伸展・神経滑走の練習、軽度牽引、家での姿勢リセット。
  • 4週間後:持ち上げ動作の不快感が軽減。生活動作がスムーズに。

※掲載はご本人の同意のもと匿名化しています。効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。歩行障害・巧緻運動障害・排尿排便障害などは早急に医療機関をご受診ください。

よくある質問(FAQ)

手術は必要ですか?

多くは保存療法で改善します。強い麻痺や脊髄症が疑われる場合は専門医に相談します[3][4]

痛みが強い時は動かさない方が良い?

過度な安静は推奨されません。痛みの範囲で短時間・こまめに体勢を変え、段階的に活動へ戻します[1]

整骨院でできることは?

教育・痛み管理・運動指導・姿勢や作業環境の改善など、保存的な支援が中心です。詳細はこちらをご覧ください[5]

この記事の執筆者

堀江 茂樹(鍼灸整骨院ひまわり 代表施術者)

株式会社ライフプラス 代表取締役/一般社団法人スポーツ ウェルビーイング推進協会 代表理事

  • 柔道整復師(機能訓練指導員認定)
  • はり師・きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師、はり師及びきゅう師臨床実習指導者
  • JSBM会員

最終更新日:2025-09-23

参考・出典(一次情報)

  1. American Family Physician:Nonoperative Management of Cervical Radiculopathy(保存療法の基本)
  2. StatPearls:Cervical Disc Herniation(病態・症候・自然経過)
  3. AAOS OrthoInfo:Cervical Radiculopathy(注意サイン・概説)
  4. Medscape:Cervical Radiculopathy – Treatment & Management(自然経過・保存療法)NASS Open Access:Cervical radiculopathy management with PT/CT/Acupuncture(保存療法の選択肢)

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