肘内障 子供が急に肘を動かさなくなった!!

2021年11月17日

肘内障 (橈骨輪状靭帯外亜脱臼)

どうしてなるの?

よく聞くことは、

・手を引っ張たら、その後、手を動かさなくなりました

・両手で持ち上げたら、その後、手を動かさなくなりました

などが多く聞かれます。

発生機序としては、

1)手を回内位で不意に引っ張って発症する

2)骨形成の未発達な3~4歳までに発症し、それ以降では少ない

3)解剖学的には、腕がけん引された際に橈骨頭が遠位・掌側方向に移動し橈骨輪状靭帯中に

  嵌入すると考えられている

4)橈骨頭と橈骨頸部を取り巻く輪状靭帯の一部が断裂してしまうという考えもある

 

みられる症状

・痛いほうの腕をしたに下ろし、麻痺しているように見えることがある

・腫れや変形は全く見られない

・前腕は回内位、肘は軽度屈曲位になっている

どうしたらよいの?

まずは慌てず、どうして起こったかを把握してください。親御様が動揺してしまうと、

お子様はもっと不安になってしまいます。

上記の発生機序、症状であればそのまますぐに当院へお越しください。

整復操作をすればすぐに良くなりますよ。

 

子供の股関節が痛い!!単純性股関節炎?!

2021年10月20日

単純性股関節炎

朝、突然お子様が足を引きずって泣きながら「足が痛い」「膝まで痛い」と言われたら

びっくりしますよね。

単純性股関節炎は子供によく起こる疾患の一つです。

3歳~10歳くらいの男の子によく起こります。

症状は、

・股関節が痛くて足がつけない

・足がうまく出せないので歩けない

・ももから膝までの痛み

・微熱

・仰向けで寝ると脚が内側に向く

など様々ありますが、とにかく痛みが出ています。

どうしてなるの?

はっきりとした誘因はわかっていないようですが、風邪を引いていた、アレルギー症状がある

激しい運動をしたなどが誘因となることがあるそうです。

どこの部分が痛くなるの?

 

股関節の部分が痛くなるのですが、鼠径靭帯・縫工筋・長内転筋の3つで構成される

スカルパ三角という部分に痛みが出ます。この部分には、腸腰筋や大腿神経などもあるため

跛行(足をひきずる)や、もも前の痛み(神経放散痛)なども出ることが考えられます。

股関節関節内に水がたまることもあります。

水がたまることによって、関節包が引き延ばされ痛みが

強く出ることもあります。

 

予後はどうなの?

通常7~14日位で痛みが落ち着いてきます。

それ以上続く場合や、痛みが憎悪する場合などは別の病気を考えなければなりません。

精密検査が必要になってきます。

股関節周りの筋肉の緊張を取り除くリハビリを受けることをお勧めいたします。

当院への受診でも行っています。

子供の踵が痛い!!それって踵骨骨端症(シーバー病)??

2021年10月6日

子供のかかとが痛い原因のひとつ

成長期のスポーツ障害のひとつです。

10歳前後の男の子によく見られる疾患です。

運動などをよく行うお子様で踵が痛いという症状で来院されます。

症状が強いお子様は歩行(歩く)だけでも痛みが出ます。

運動中や運動直後からしばらく痛みを感じているお子様も多く見られます。

 

どうして起こるの?

成長期のお子様は骨が柔らかいです。

足のアーチ形成も完全ではありません。

スポーツなどでの体の使い方が未熟です。

これらなどが複合的に合わさって起こります。

ふくらはぎの筋肉は、アキレス腱になって踵にくっついています。

足の裏の筋肉は、強い力で踵にくっついています。

お互いが踵の骨の上と下でくっついているために強い力で

踵を介して引っ張り合います。

炎症します。

痛いんです。

シーバーです。

 

 

 

ストレッチをしましょう

アキレス腱を伸ばすストレッチをしましょう。

下腿三頭筋を伸ばし20秒キープしましょう。

 

足裏にゴルフボールや棒などを置いてコロコロしましょう。

足底筋を刺激して血流の改善、筋肉の活性化をしましょう。

 

 

痛みがあるときは施術をしましょう

炎症症状が起きているときは、電気療法が最適です。ハイボルテージは炎症を鎮め、痛みを

抑制することができます。マイクロカレント(微弱電流)はリンパの流れを促進し、腫れを

抑制し炎症を鎮めます。

また、下腿三頭筋や足底筋のマッサージも有効です。当院では、症状に合わせて施術を

提供します。

 

 

 

 

子供の膝が痛い!!それってオスグット??

2021年10月2日

どのような痛みなのか?

小学生から中学生くらいでスポーツをしている子供に多く見られます。

・運動中、運動後に膝が痛い

・膝下を触ったりぶつけると痛い

・少し熱を持っている

・歩くだけでも痛みが出てしまう

・正座が出来ない、しゃがめない

など、さまざまな状態で来院されます。

 

どのあたりが痛い?どうすると痛いのか

 

簡単に説明すると、大腿四頭筋がお皿を引っ張る→お皿から膝下の骨につく→この場所が引っ張られる→炎症する→痛い

骨が伸びる(成長)のは意外と早いのに対して、筋や腱は意外と遅いものです。

ですので、常に引っ張るストレスが加えられているところに頑張って運動をすることによって

悪化すると考えられています。

ストレッチをしましょう

大腿四頭筋のストレッチをすることで緩解することがあります。

大腿四頭筋は、4つの筋肉で構成されています。

・大腿直筋

・中間広筋

・内側広筋

・外側広筋

簡単お手軽 大腿四頭筋ストレッチ

倒れないように壁に手をつきながら行いましょう。

壁に手をついた反対の手で足の甲を持ちあげます。

内側・真ん中・外側を意識してそれぞれ行うことを推奨します。

ストレッチングの強さは、患部に痛みが出ないことを条件とします。

心地よく伸ばされているところでキープしてください。

キープする時間は、20秒です。

          

寝ながら 大腿四頭筋ストレッチ

固めのベットや床にうつ伏せになります。

ももの前側にタオルなどを入れてもいいと思います。

ストレッチングする側の足の甲を持ち限界手前でキープさせます。

キープする時間は、20秒です。

ひざの痛みが出ないことを条件とします。

届かない場合は、タオルなどを使って行います。

 

 

 

大腿四頭筋ストレッチだけでは改善しない?!

オスグットの痛みが出てくる子供は、活動的に運動などをしている場合が多いです。

四頭筋ストレッチのみでは、歩いたり走ったりする筋肉を考えると足りません。

大腿四頭筋の作用は、膝の伸展(膝を伸ばすこと)、股関節の屈曲(足を持ち上げる)です。

大腿四頭筋の中の大腿直筋は、同じような足を持ち上げる動きとして、腸腰筋があります。

腸腰筋は、体幹の筋肉でありこの動きの改善も必須となります。

 

 

総合的な施術が必要です

スポーツによって体の動かし方は様々です。

子供は体が出来上がっていないために無理な動きをしてしまったり、

ある一定の負荷をかけ続けてしまうものです。

その子の体の特徴をつかみ施術をすることで再発を防止し、

早く復帰することができます。

 

 

 

 

成長痛の対処法

2021年10月1日

「子供が理由もなく夜中から朝方痛がってるんですけど・・・・」

ひまわりにもたまに来院されます。

転んだわけでもない、激しいスポーツをしたわけでもない、痛い場所が定まらない。

でも、痛がる。

学校に行きたくないのかしら・・・・

いろいろ考えちゃいますよね。

現実にいらっしゃいます。

「成長痛です。」

はっきり言って、よくわかりません。

おそらく、ストレスです。

心のストレスや筋肉のストレス(疲れ)が痛みとして出てくるのではないかと

考えられています。

子供が成長するに当たって、いろいろな感受性が高まっていくのではないでしょうか。

大人でも心のストレスがあるのに子供にはないと言うことはないでしょう。

まず出来ることは、親御様のスキンシップではないでしょうか。

丁寧に心を込めてストレッチしてあげてもいいと思います。

マッサージをしてあげてもいいと思います。

冷やした方が気持ちいいといえばアイスノンで冷やしてみてもいいと思います。

温めた方がいいと言えば一緒にお風呂には行ってあげてもいいと思います。

まずは心のストレスを取り除くことをしてみてください。

筋肉の疲れなどは、当院にいらっしゃっていただければ優しくマッサージします。

子供に与えるストレスは環境であって親御様ではありませんので焦らなくても大丈夫ですよ。

良くなりますから。

 

 

 

成長痛ってなあに?

2021年09月30日

「成長痛」と聞くと子供が成長する際に起こるものと考える方が多いと思います。

幼児から12歳くらいに起こる症状で下肢又は四肢に症状が出るものの総称です。

 

ここで、注意するべきこと1つ目です。

成長痛は、夜間~朝方に痛みを訴え朝には痛みが消失している。

成長痛は、特徴的な患部の所見(腫れている・熱を持っている)がない。

成長痛は、痛みが長時間にわたり持続しない。(数時間以上)

 

注意するべき2つ目です。

成長痛と成長期のスポーツ障害は違います!!

・骨端症

・オスグット

・単純性股関節炎

(それぞれの症状は別でお話しします)

 

注意するべき3つ目です。

病気が潜んでいることがあります。

・ペルテス病

・化膿性股関節炎

・大腿骨頭すべり症

・下肢蜂窩織炎

・アレルギー性紫斑病

・若年性特発性関節炎

・悪性骨腫瘍

これらは、病院での受診が必要になります。

個別の症状は別で記載します。

 

成長痛・・・・・整骨院で対応

成長期のスポーツ障害・・・・・整骨院の得意分野

病気・・・・・病院へ受診

となっています。

 

 

 


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