冷え性 湧泉

ベッドの中で、毛布を顔の近くまで引き上げて寒そうにしている女性。目覚まし時計がそばに置かれている。

  • 足先が冷たくて寝つけない日々が続く
  • 手足の冷えが強く、暖房でも温まらない
  • 冷え性で肩や腰のコリがひどくなる
  • 冷え性が原因で体全体がだるく感じる
  • 冷えとむくみが慢性的に気になる
フローリングの床に座り、ピンク色のふかふかした靴下を履こうとしている人物の足元。

足元の冷え性でお悩みではありませんか?暖かい靴下での保温に加え、足裏の「湧泉」などへのツボ刺激も効果的です。

(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が、東洋医学の知見に基づき監修しています。)

はじめに:足は氷、頭は炎…。その不快なアンバランス、我慢していませんか?

「足は氷のように冷たいのに、顔や頭はカァーッと熱くのぼせてしまう…」

「暖房の効いた部屋でも、下半身は冷えているのに、上半身は汗ばむ」

「頭に血が上った感じでイライラしたり、夜もなかなか寝付けなかったりする」

横須賀市にお住まいで、このような「冷え」と「のぼせ」が同時に起こる、矛盾したつらい症状にお悩みではありませんか? その状態は、東洋医学でいう**「冷えのぼせ」**かもしれません。

これは、身体のエネルギー(気・血)のバランスが崩れ、本来は全身を巡るべきエネルギーが上半身に滞り、下半身はエネルギー不足で冷え切ってしまう、非常に不快な状態です。

しかし、ご安心ください。私たちの身体には、このアンバランスを解消し、全身のエネルギーをスムーズに循環させるための、強力なスイッチが足の裏にあります。 それが、生命エネルギーが泉のように湧き出るとされるツボ、**「湧泉(ゆうせん)」**です。

このページでは、不快な「冷えのぼせ」がなぜ起こるのか、そのメカニズムと、上半身に滞った気を引き下ろす特効ツボ「湧泉」、そして専門家による根本的な改善アプローチについて体系的に解説します。

[原因と症状] 足は冷たい、頭はのぼせる「冷えのぼせ」の正体

ソファに座った女性が、片方の足を抱え込むようにして、足首に手を当てて不調を感じている様子。

足元の冷え性や、足のむくみでお悩みではありませんか?足裏の「湧泉」などのツボへのアプローチで、体の中から温め、スッキリとさせましょう。

[東洋医学の理想] 「頭寒足熱」という健康状態

東洋医学では、健康な状態とは、身体のエネルギー(気・血)がよどみなく全身を巡り、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」、つまり頭はスッキリと涼しく、足元はポカポカと温かい状態にあると考えられています。これは、自然界の摂理と同じで、熱いエネルギーは上昇しやすく、それをいかに下半身に巡らせるかが健康の鍵となります。

[気のアンバランス] 「頭熱足寒」が引き起こす不調

「冷えのぼせ」は、これとは真逆の**「頭熱足寒(ずねつそっかん)」**の状態です。 ストレスや疲労などによって気の流れが乱れ、上半身にばかり熱やエネルギーが停滞・上昇してしまうことで起こります。上半身に気が渋滞し、下半身はエネルギー不足でガラガラ、というアンバランスな状態です。 この気の渋滞は、単に不快なだけでなく、以下のような様々な症状を引き起こします。

  • のぼせ、顔のほてり、発汗
  • 頭痛、めまい、耳鳴り
  • 不眠、イライラ、不安感、動悸
  • 頑固な肩こり、首こり
  • 下半身の冷え、足のむくみ、腰のだるさ

[現代の生活習慣] なぜ「冷えのぼせ」は起こるのか?

  • 精神的ストレス

    • 悩み事や緊張状態が続くと、気は常に頭や上半身に昇ったままになり、下に降りてこられなくなります。
  • デスクワーク・スマホの長時間利用

    • 長時間同じ姿勢で頭や目、腕ばかりを使っていると、意識も血流も上半身に集中し、下半身の巡りが悪くなります。
  • 自律神経の乱れ

    • 不規則な生活や睡眠不足は、体温や血流をコントロールする自律神経の働きを乱し、「冷えのぼせ」を助長します。

[セルフケア実践] エネルギーが湧き出る泉!万能ツボ「湧泉」

茶色い布の上に置かれた足裏を、別の手が指で押しているクローズアップ。足の指の付け根あたりが重点的に施術されている。

足の裏の冷え性には、足指の付け根あたりにある「湧泉」への指圧もおすすめです。心地よい刺激で足元から温めていきましょう。

[解説] 湧泉(ゆうせん)とは?

湧泉は、足の裏にある、生命エネルギーを司る「腎経(じんけい)」の出発点となるツボです。

その名の通り、生命エネルギー(気)が泉のように湧き出る場所とされ、身体の根源的なパワーを高める非常に重要なツボとして知られています。

湧泉を刺激することで、上半身に昇ってしまった気をグッと引き下ろし、冷え切った下半身へと巡らせる効果があります。

これにより、「頭熱足寒」のアンバランスが解消され、「頭寒足熱」の理想的な状態へと導きます。

[探し方] 簡単!湧泉の位置と押し方

  • 場所

    • 足の指を内側にぎゅっと曲げた時に、足裏の中央よりやや指寄りのところに、「人」という字の形にくぼむ場所があります。そのくぼみの中心が湧泉です。
  • 押し方

    • 両手の親指を重ねて、息を吐きながら「イタ気持ちいい」と感じる強さで、3~5秒ほどゆっくりと押します。これを数回繰り返しましょう。ゴルフボールを足裏で転がしたり、青竹踏みをしたりして刺激するのも大変効果的です。

[効果] 湧泉のすごいパワー

「冷えのぼせ」の改善以外にも、様々な嬉しい効果が期待できます。

  • 全身の疲労回復、活力アップ
  • 安眠効果、不眠の改善
  • 足のむくみやだるさの解消
  • 精神を落ち着かせるリラックス効果

[専門施術] セルフケアを超えた根本改善へ

ラグの上に座り、ピンクとベージュの暖かそうな靴下を履いてくつろいでいる足元。黒いブランケットのようなものがそばにある。

足元の「冷え性」には、暖かさだけでなく、足裏の「湧泉」などへのツボ刺激も効果的です。鍼灸整骨院ひまわりで、体の内側から温まる施術を体験しませんか?

なぜ全身の施術が必要なのか?

湧泉のセルフケアは非常に有効ですが、長年の「冷えのぼせ」は、身体に根深い気のアンバランスが定着してしまっている状態です。 その場合、単に気を引き下ろすだけでなく、なぜ気が上半身に渋滞してしまうのか、その根本原因(首や肩の極度の緊張、骨格の歪みなど)を解消する必要があります。

ひまわり式「気の巡り」を整える根本アプローチ

  • 鍼灸(しんきゅう)施術

    • 足裏の「湧泉」はもちろん、頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」や、手足、背中にある気の巡りをコントロールするツボを的確に選び、鍼やお灸で刺激します。これにより、全身の気の流れをダイナミックに調整し、「頭寒足熱」の状態へと導きます。
  • 骨格調整

    • ストレートネックや猫背といった骨格の歪みは、首や肩周りの気の流れを物理的に阻害します。トムソンテーブルを用いた優しい骨格調整で、気の通り道を確保し、エネルギーがスムーズに流れやすい身体の土台を作ります。
  • ヘッドマッサージ

    • (自費施術の一環として)ストレスや眼精疲労でガチガチに固まった頭部の筋肉を丁寧にほぐすことで、上半身に滞った気の渋滞を解消し、深いリラックス効果をもたらします。

[FAQ] 冷えのぼせに関するよくあるご質問

  • Q1: どのツボを使えばいいですか?(三陰交・太谿・湧泉)
    • A1: 目的によります。一般的な冷えや婦人科系の不調には「三陰交」、根深い冷えや活力不足には「太谿」、そして**「足は冷たいのに顔は火照る」という症状には、まず「湧泉」**を試すのが最も効果的です。
  • Q2: 施術に保険は使えますか?
    • A2: 「冷えのぼせ」のような体質改善を目的とした施術は、基本的に自費施術となります。ただし、「自律神経失調症」や「頭痛」などで医師の同意書があれば、鍼灸施術に保険を適用できる場合があります。
  • Q3: のぼせるのに、下半身を温めてもいいのですか?
    • A3: はい、むしろ積極的に温めるべきです。「冷えのぼせ」改善の鍵は、**頭は涼しく、足元は温める「頭寒足熱」**です。足湯や半身浴で下半身をしっかり温めることで、全身の血行が改善され、のぼせが和らぎます。

横須賀市で、原因不明のほてりや、足元からのつらい冷えにお悩みの方は、ぜひ一度、鍼灸整骨院ひまわりにご相談ください。