吐き気やむかつき 中脘
- 胃のむかつきが続く
- ストレスで胃が重い感じがする
- 緊張すると吐き気が出る
- 胃もたれが慢性的にある
- 食後の不快感に困っている
(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が、東洋医学の知見に基づき監修しています。)
はじめに:その胃の不快感、あきらめていませんか?
「なんだか胃がムカムカする…」
「胸焼けがして、スッキリしない食事が続いている」
「一週間の疲れやストレスを感じると、すぐに胃の調子が悪くなる…」
横須賀市にお住まいで、このような繰り返す吐き気や胃のむかつきに悩まされてはいませんか?
市販の胃薬で一時的に抑えても、またすぐにぶり返してしまうその不快な症状。
原因は、あなたの「胃」そのものが発しているSOSサインかもしれません。
東洋医学では、これらの症状は、胃の働きのバランスが崩れ、エネルギーの流れが逆流している状態だと考えます。
このページでは、なぜ吐き気やむかつきが起こるのかを東洋医学の視点から解説し、ご自身でできるセルフケアの要となるツボ**「中脘(ちゅうかん)」**、そして専門家による根本的な改善アプローチについて詳しくご紹介します。
[原因] なぜ胃はムカムカする?東洋医学でみる「気逆」

胃の不調による「吐き気やむかつき」には、お腹の「中脘(ちゅうかん)」へのアプローチが有効です。へそとみぞおちの真ん中に位置するツボを優しく刺激しましょう。
[正常な働き] 飲食物を受け入れ、下ろす胃の役割
東洋医学における「胃」の主な働きは、口から入った飲食物を受け止め、消化し、腸へと下ろしていくことです。
このため、胃のエネルギー(気)は、本来下向きに流れるのが正常な状態です。この流れがスムーズであることで、私たちは快適に食事を摂ることができます。
[異常な状態] 「気逆(きぎゃく)」とは?
「気逆」とは、何らかの原因で、この胃の正常な下向きの流れが阻害され、逆に上向きに突き上げてきてしまう状態を指します。
胃の気が逆流することで、胃の中の内容物や胃酸なども一緒に上へと押し上げられ、様々な不快な症状を引き起こします。
- 吐き気、嘔吐
- 胸焼け、呑酸(どんさん:酸っぱいものが上がってくる感じ)
- げっぷ、しゃっくり
- 胃もたれ、膨満感
[引き金] 気逆を招く主な要因
- 精神的なストレス: 強い悩みや緊張は、気の流れを滞らせ、胃の正常な働きを最も阻害する要因です。
- 暴飲暴食: 食べ過ぎや、脂っこいもの・刺激物の過剰摂取は、胃の処理能力を超え、機能不全を招きます。
- 身体の冷え: 特に夏の冷たい飲食物の摂りすぎは、胃を直接冷やし、その働きを著しく低下させます。
[セルフケア] 胃の不調を鎮める万能ツボ「中脘」
中脘(ちゅうかん)とは?
「中脘」は、胃のちょうど真上に位置し、胃の不調全般に効果を発揮することから、**「胃の特効ツボ」**として知られています。
「脘」とは胃腑(胃袋)を意味し、その中央にあることから名付けられました。
胃の働きを直接的に調整し、逆流した気を鎮め、正常な下向きの流れを取り戻すのを助けてくれます。
簡単!中脘の見つけ方とケア方法
中脘は、お腹の真ん中の分かりやすい場所にあります。
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見つけ方: おへその中央と、胸の骨の下端(みぞおち)とを結んだ線の、ちょうど真ん中にあります。押すと少し重たいような、響くような感覚がある場所です。
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効果的なケア方法:
- 指圧する: 人差し指と中指の腹を重ねてツボに当て、息を吐きながら、心地よい程度の圧でゆっくりと押します。これを数回繰り返します。
- 温める: 中脘は温めることで、より高い効果を発揮します。蒸しタオルや、服の上からカイロを当てるなどして、お腹の中心をじんわりと温めましょう。胃の緊張がほぐれ、リラックスできます。
- お灸をする: 市販の台座灸(セルフお灸)を据えるのもおすすめです。温熱効果が深部まで届き、弱った胃の働きを力強くサポートします。
[専門施術] 繰り返す胃の不調を、根本から整える

「吐き気やむかつき」といった胃腸の不調には、東洋医学の鍼施術も有効です。お腹の「中脘」など、症状に合わせたツボにアプローチします。