温めるか冷やすか 腰痛の使い分け

2025年11月8日

温めるか冷やすか 腰痛の使い分け

要点|三つに絞って理解

  • 熱感や腫れや強い炎症の初期は冷却が基本です
  • こわばりや慢性の張りには温めが合うことが多いです
  • 赤旗に当てはまる場合は自己判断を避けて早めに評価を受けましょう

腰痛で温めるのが良いのか 冷やすのが良いのかは 痛みの時期と反応で変わります。ここでは自宅での判断の道しるべと 安全に続けるための具体的なやり方をやさしく整理します。

まずは結論と判断の流れ

  1. 熱感や腫れやずきずきする痛みがあるときは冷却を選びます
  2. こわばりや重だるさが中心で 温めると楽になるときは温めを選びます
  3. しびれや脱力や夜間の強い痛みがあれば 受診の目安に当てはまります

冷やすときのポイント

  • 保冷材は布で包み 十五分ほどを目安に当てます
  • 皮膚の色や感覚を確認し 凍傷に注意します
  • 同じ部位への連続は間を空けて行います

温めるときのポイント

  • 蒸しタオルや入浴を十五分ほど試し 体が楽になる範囲で続けます
  • 入浴後は冷えないよう水分補給と保温を意識します
  • 痛みがかえって強まるときは中止して様子を見ます

よくある失敗例

  • 熱感が強いのに長時間温めてしまい 痛みが増す
  • 冷やし過ぎで皮膚が赤くなり しびれる感覚が残る
  • 痛む方向の大きな動きをいきなり繰り返して悪化する

受診の目安

  • 片脚の強いしびれや力の入りにくさが続くとき
  • 夜間に痛みが増して眠れないとき
  • 外傷後の強い痛みや発熱が続くとき

上の所見に当てはまる場合は 我慢せず早めに評価をご相談ください

参考と引用(一次情報)

  1. 日本整形外科学会 症状と病気 腰痛
  2. 厚生労働省 職場における腰痛予防対策指針 別添
  3. MINDS 腰痛診療ガイドライン 二〇一九 概要版

執筆者 鍼灸整骨院ひまわり

代表施術者 堀江茂樹 株式会社ライフプラス代表取締役

一般社団法人 スポーツ ウェルビーイング推進協会代表理事

免許・資格

  • JSBM会員
  • 機能訓練指導員認定柔道整復師
  • 柔道整復師
  • はり師
  • きゅう師
  • 柔道整復師臨床実習指導者
  • あん摩マッサージ師 はり師及びきゅう師臨床実習指導者

よくある質問

Qお風呂はいつから入ってもよいですか

A強い熱感が落ち着いてから短時間で様子を見てください。入浴後は体が冷えないように保温を心がけます。

Q冷却はどのくらいの時間が目安ですか

A保冷材を布で包み 十五分ほどを目安に当てます。皮膚の色や感覚を確かめ 凍傷に注意してください。

Q温めと冷やすを交互に行ってもよいですか

A慢性のこわばりが中心なら交代浴が合うことがあります。痛みが増えるときはやめて様子を見ましょう。