腰の反りを整える
2025年09月21日
腰の反りを整える
立つとお腹とお尻が前後に突き出る、腰だけに負担が集まる感じ——そんな反り腰の悩みに、
今日からできる見極めと対処をまとめました。必要に応じて医療機関と連携します。
反り腰を見極める
初期対応(今日から)
家で進めるエクササイズ
- 骨盤後傾リセット(10回×2)
仰向けで膝を立て、息を吐きながらお腹に軽く力→骨盤をゆっくり後傾(腰の隙間を小さく)。 - 股関節前面ストレッチ(左右30秒×2)
片膝立ちで骨盤を前に出し過ぎないようにしながら、前脚の股関節前面を心地よく伸ばす。 - 中殿筋・腹部の協調(各10回×2)
横向きクラムシェル/四つ這いで手足交互のキープ。腰を反らせず、肋骨と骨盤を近づける意識。 - 呼吸+立位整え(1分)
壁に後頭部・背中・お尻を軽く当て、息を吐いて肋骨をしずめ、骨盤を中間位に。
※痛みが増す場合は中止し、楽な範囲で回数・負荷を調整してください。運動は多面的介入の一部として推奨されています[4][5]。
日常で気をつけること
- 座り姿勢:座面の奥深く座り、肋骨を持ち上げ過ぎない。膝・股関節は90°前後。
- デスク環境:モニターは目線の高さ。肘は体側に、手首は強く反らないように。
- 小さく動く:50〜60分に一度は立って伸びる・数分歩くなどの“姿勢リセット”(関連記事:慢性腰痛)
当院のプログラム
評価
骨盤の傾き・胸郭の位置・股関節の可動性、日常の動作や仕事・子育ての負担を確認。産後の方は産後骨盤矯正の枠で安全に進めます。
施術・運動
- 徒手による緊張部位の調整(股関節前面・背部の過緊張 など)
- 段階的エクササイズ(可動域→支持性→動作パターン)
- 日常の負担コーチング(座り・立ち・持ち上げ)
患者さまの体験談
「デスクワークの張りが軽く」
30代・女性・事務(反り腰/3週間)
- 来院前:午後になると腰が反って詰まる感じ。仰向けで腰の隙間が大きい。
- 行ったこと:骨盤後傾リセット・股関節前面ストレッチ・中殿筋強化。50分ごとの姿勢リセット。
- 3週間後:長時間PCでも張りが軽減。立ち上がりの突っ張りはほぼ消失。
「産後の反り腰感が落ち着いた」
30代・女性・育休中(産後/4週間)
- 来院前:抱っこと授乳で反りやすい。立位でお腹が前に出る。
- 行ったこと:産後骨盤矯正+腹部・骨盤底の協調トレ。家事中の姿勢コーチング。
- 4週間後:家事の腰張りが軽減。抱っこ後の反り戻りが少なくなった。
※掲載はご本人の同意のもと匿名化しています。効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。強い痛み・しびれ・発熱などがある場合は医療機関をご受診ください。
よくある質問(FAQ)
どれくらいで変化を感じますか?
個人差はありますが、2〜3週間の練習で張り感の軽減や立ち姿勢の安定を実感する方が多いです。無理なく続けることが大切です[5]。
完全に安静にしたほうが良いですか?
過度な安静は推奨されません。痛みの範囲での活動継続と段階的な運動が基本です[4]。
産後でも受けられますか?
はい。体調に合わせて安全に進めます。詳細は産後骨盤矯正をご覧ください。
参考・出典(一次情報)
- MedlinePlus:Lordosis – lumbar
- 日本整形外科学会:腰痛(一般向け解説)
- 厚生労働省:腰痛予防対策
- NICE:Low back pain and sciatica (NG59)
- Cochrane:Exercise therapy for chronic low back pain















