運動制限をしながらシーバー病を治す方法とは

2025年04月7日

シーバー病 治療 整骨院「子どもがかかとの痛みを訴えた」「運動中に足を引きずっている」——

そんなとき、もしかするとそれはシーバー病(踵骨骨端症)かもしれません。

シーバー病は、成長期の子どもに多く見られる踵(かかと)の痛みの一種で、特にサッカーやバスケットボール、陸上などジャンプやダッシュを繰り返す競技をしているお子さんに多く発症します。

放っておくと長引く痛みに変わり、運動能力の低下や癖のある歩き方の原因となることもあります。

鍼灸整骨院ひまわりでは、シーバー病の症状を一時的に抑えるだけでなく、根本からの改善を目指した施術を行っています。

運動を制限しながらも、子どもの成長と運動機能の発達に配慮したアプローチが必要です。

本記事では、シーバー病の特徴や施術方法、そして無理なく復帰するための運動制限の工夫や予防の考え方まで、初心者の保護者の方でもわかりやすく解説します。

シーバー病の症状と特徴

シーバー病とは、成長期の子ども(およそ8〜15歳)に多く見られる踵(かかと)の骨の炎症です。

医学的には「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」と呼ばれ、かかとの骨の成長軟骨が繰り返しの負荷や衝撃によって刺激され、炎症や痛みを起こします。

この症状は、特に運動量が多いお子さんや、ジャンプ・走る動作の多いスポーツをしている子に起こりやすくなります。

急激な身長の伸びとともに、筋肉や腱が骨の成長スピードに追いつかず、ふくらはぎやアキレス腱が緊張してかかとに大きな負担がかかることが原因です。

主な症状は以下のとおりです:

  • かかとの片側、または両側が痛む

  • 押すと痛い(圧痛)

  • 朝起きた直後や運動後に痛みが強くなる

  • 足を引きずるような歩き方になる

  • 痛みのある足をかばって姿勢が崩れる

これらの症状は、単なる「疲れ」や「成長痛」と見過ごされがちですが、放置してしまうと運動の継続が困難になったり、左右の筋力バランスが崩れて他の部位に負担がかかることもあるため、早期の対処が重要です。

鍼灸整骨院ひまわりでは、視診・触診を通じて炎症の有無や関節の可動性を評価し、無理のない施術計画を立てています。

必要に応じてインソールやテーピングの提案も行い、子どもの成長を妨げずにかかとの負担を減らすサポートをいたします。

運動制限と施術のバランス

シーバー病 治療 整骨院シーバー病の改善には、まず「運動を一時的に制限する」ことが大切です。

これは、かかとの炎症が落ち着くまでは負担を減らす必要があるためであり、「我慢して動いていればそのうち治る」といった考え方は症状を悪化させる原因になります。

鍼灸整骨院ひまわりでは、運動を完全に止めるのではなく、症状の度合いや競技の種類、本人の生活状況を考慮したうえで、「何を休み、何を続けられるか」の線引きを丁寧に行います。たとえば、

  • ダッシュやジャンプなど衝撃の強い動作を控える

  • 軽いストレッチや体幹トレーニングは継続する

  • 痛みが出る直前で止める「疼痛管理運動」

といったように、動かし方の工夫を取り入れながら、筋力低下を防ぐような指導も行います。

施術としては、かかとの周囲の筋緊張を和らげる手技や、ふくらはぎ・アキレス腱の柔軟性を回復させるアプローチを行います。

さらに、ハイボルテージ施術を用いて痛みのコントロールや炎症軽減を図ります。

これにより、施術直後から痛みの緩和を実感できるケースも多く、継続することで早期復帰に近づけます。

また、足底のアーチ構造が乱れている子どもには、適切なインソールを使用することで足全体への衝撃を分散し、かかとへのストレスを軽減します。

必要に応じてご家庭でのストレッチ方法も指導し、ご家族と連携しながら施術を進めます。

再発を防ぐ生活習慣

シーバー病は、一度よくなったように見えても、再び運動を始めた途端に痛みがぶり返すことが多いのが特徴です。

これは、炎症が完全に引く前に負荷を再開してしまったり、身体の使い方が改善されないまま練習に戻ることが原因です。

鍼灸整骨院ひまわりでは、施術後のケアにも重点を置き、「再発を防ぐための生活改善」をご家族と一緒に考えます。

まず大切なのは「休ませ方」です。完全にベッドで横になるというよりは、痛みの出ない範囲で軽い動作を取り入れる「活動的安静」を意識します。

また、日常生活でも以下のような点に注意しましょう:

  • 走ったあとや帰宅後にふくらはぎをよくほぐす

  • サンダルやクッション性のない靴を避ける

  • 足裏アーチを支える中敷きを使う

  • 学校での体育や部活の内容も共有し、無理のない調整を行う

さらに、柔軟性と筋力のアンバランスは再発の大きな要因です。

特にふくらはぎ(腓腹筋)や足底筋群が硬くなると、かかとへの牽引力が強まり再び炎症を引き起こします。

当院では自宅で行える簡単なストレッチメニューや、子どもでも無理なく続けられる体幹トレーニングを提案しています。

シーバー病の施術は「その場しのぎ」ではなく、成長期の身体に寄り添った継続的なアプローチが重要です。

運動を頑張りたい子どもたちが痛みに悩まされず、自信を持って復帰できるよう、鍼灸整骨院ひまわりは一人ひとりの生活背景まで考慮したサポートを行っています。