胸郭出口症候群の原因と治療法について
2024年11月18日
胸郭出口症候群は、首や肩の痛みや腕のしびれを引き起こす症状です。
特にデスクワークや同じ姿勢を長時間続ける方に多く見られるこの症候群は、放置すると日常生活に大きな影響を及ぼします。
鍼灸整骨院ひまわりでは、専門的な診断と治療を通じて、胸郭出口症候群の根本原因を見つけ出し、個々の患者様に最適な施術プランを提供しています。
本記事では、胸郭出口症候群の症状から治療方法まで詳しく解説します。
どのようにして改善できるのか、日常生活でのケアや予防策も一緒にご紹介します。
胸郭出口症候群でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん、Thoracic Outlet Syndrome, TOS)は、腕や肩、首にかけての神経や血管が胸郭出口(胸骨、鎖骨、肩甲骨、脊椎の間の通路)で圧迫されることで発生する疾患です。
TOSはその原因と症状に基づいて、いくつかの医学的な分類に分けられています。以下が主な分類です。
1. 神経性胸郭出口症候群(Neurogenic TOS, NTOS)
特徴: 最も一般的なタイプで、全体の90%以上を占めると言われています。
腕や肩の神経が圧迫されることによって引き起こされます。
症状:
- 首、肩、腕、手にかけてのしびれや痛み
- 筋力低下や細かい動作が難しくなる
- 手や腕の冷感、疲れやすさ
主な原因:
- 斜角筋症候群: 斜角筋が神経を圧迫
- 肋鎖症候群: 鎖骨と第1肋骨の間で圧迫
2. 血管性胸郭出口症候群(Vascular TOS)
これはさらに、動脈性TOSと静脈性TOSの2つに分類されます。
血管が圧迫されることによって起こるため、神経性TOSとは異なる症状を呈します。
2.1. 動脈性胸郭出口症候群(Arterial TOS, ATOS)
特徴: 胸郭出口で鎖骨下動脈が圧迫されることによって発生します。
非常に稀ですが、重症化することがあり、手術が必要になる場合があります。
症状:
- 手や腕の冷感、蒼白(青白くなる)
- 脈の低下
- 指先の潰瘍や壊死
主な原因:
- 肋骨の奇形(頚肋など)による圧迫
2.2. 静脈性胸郭出口症候群(Venous TOS, VTOS)
特徴: 鎖骨下静脈が圧迫されることによって起こります。
動脈性TOSよりもやや頻度が高く、運動後に悪化することがあります。
症状:
- 腕や手の浮腫(むくみ)
- 青紫色の変色(チアノーゼ)
- 腕の重だるさ
主な原因:
- 重労働やスポーツなどで繰り返される負担
3. 非特異性(機能性)胸郭出口症候群(Disputed or Functional TOS)
特徴: 神経や血管の圧迫が明確には確認されないが、患者が症状を訴える場合に該当します。
診断が困難なため、しばしば「診断が議論される(disputed)」TOSとも呼ばれます。
症状:
- 疲労感
- 軽度の痛みや不快感
- 症状が漠然としていて、特定が難しい
4. 小胸筋症候群(Pectoralis Minor Syndrome)
特徴: 胸郭出口ではなく、小胸筋が神経や血管を圧迫することで発症します。
TOSの一種として分類されることがあり、特に重い荷物を運んだり、手を頭の上に挙げる作業を繰り返す人に発症しやすいです。
症状:
- 胸郭出口症候群と似た症状
- 小胸筋が圧迫を引き起こすため、肩や腕の動きで痛みが変動
胸郭出口症候群の分類は、神経や血管のどの部分が圧迫されているかによって異なります。
診断や治療の際には、患者の具体的な症状や検査結果を基に、最適な治療法を選択することが重要です。
胸郭出口症候群の原因と症状
胸郭出口症候群は、首から肩にかけての神経や血管が圧迫されることによって引き起こされます。
首の筋肉や肩の骨の異常が原因となることが多く、特にデスクワークや重い荷物を持つことが多い方、また姿勢の悪い方に多く見られます。
胸郭出口症候群の主な症状:
- 腕や手のしびれ: 血管や神経が圧迫されることで、腕や手にしびれや痛みが現れます。
- 肩や首の痛み: 長時間同じ姿勢を保つことで肩や首に負担がかかり、痛みが生じます。
- 腕を挙げると痛みが強くなる: 手を頭の上に上げると、痛みやしびれが悪化することがあります。
- 筋力の低下: 手や腕に力が入りにくくなり、重い物を持ち上げることが困難になる場合があります。
胸郭出口症候群の症状は、他の症状と似ているため、自己診断は危険です。
必ず専門家の診断を受けることが大切です。鍼灸整骨院ひまわりでは、専門的な診断を行い、最適な施術を提案しています。
鍼灸整骨院ひまわりの治療法と施術の流れ
鍼灸整骨院ひまわりでは、胸郭出口症候群に対する効果的な施術を行っています。
最初に行うのは、患者様一人ひとりの症状に合わせた診断です。
これにより、痛みやしびれの原因となる筋肉や神経の状態を正確に把握します。
施術の流れ:
- 問診・診断: まず、患者様の症状や生活習慣を詳しく伺い、どのような動作が痛みを引き起こすのかを確認します。
- 施術計画の作成: 診断結果をもとに、患者様に最適な施術プランを立てます。骨格矯正や筋肉の緩和、ストレッチ療法などを組み合わせたオーダーメイドの施術です。
- 施術: 実際の施術では、トムソンテーブルを使用した骨格矯正やハイボルテージ療法、手技療法を駆使して、圧迫されている神経や血管の緩和を目指します。これにより、痛みやしびれを根本から改善します。
- アフターケア: 施術後は、日常生活での姿勢改善や予防のためのエクササイズも指導します。再発防止のためには、日常生活の見直しが非常に重要です。
胸郭出口症候群の施術は、一回では終わりません。
継続的な施術とアフターケアを行うことで、痛みの再発を防ぎ、長期的な改善を目指します。