母指CM関節症の症状を自分でチェックする方法
2025年03月14日
親指の付け根に違和感や痛みを感じていませんか?
「物をつかむと痛い」「親指を動かすと違和感がある」といった症状は、母指CM関節症の可能性があります。
加齢や日常生活での負担が原因となり、進行すると関節が変形し、手の動きに制限が出ることもあります。
母指CM関節症は、初期段階で適切なケアを行うことで進行を遅らせたり、痛みを軽減することができます。
しかし、適切なセルフチェックを行わず放置すると、症状が悪化し、治療が難しくなるケースもあります。
本記事では、母指CM関節症の症状を自分でチェックする方法を詳しく解説します。
早期発見のポイントや進行を防ぐための対策を紹介するので、「親指の痛みが気になる」「病院に行くべきか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。
母指CM関節症とは?原因と症状を解説
① 母指CM関節症とは?
母指CM関節症(第一手根中手関節症)は、親指の付け根にあるCM関節(手根中手関節)の軟骨がすり減り、炎症や痛みが生じる疾患です。
関節の摩耗が進むことで、親指の動きに制限が出たり、力を入れると痛みを感じたりすることがあります。
② 母指CM関節症の原因
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加齢:関節の軟骨がすり減ることで発症しやすくなります。
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女性ホルモンの影響:閉経後の女性に多く見られ、ホルモンバランスが影響する可能性があります。
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過度な使用:長時間のスマートフォン操作や手作業、力仕事などで関節に負担がかかると発症リスクが高まります。
③ 母指CM関節症の症状
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親指の付け根の痛み
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物をつかむ動作がしづらい
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親指を動かすときの違和感
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関節の腫れや変形
母指CM関節症をセルフチェックする方法
① 簡単セルフチェック法
以下の方法で親指の状態を確認できます。
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グラインドテスト
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親指の付け根を軽くつかみ、回転させるように動かす。
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痛みを感じたり、ゴリゴリとした音がする場合は母指CM関節症の可能性あり。
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つまみ動作の確認
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ペンやコインなど小さなものをつまむ。
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痛みがある場合、関節に炎症が起きている可能性がある。
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握力チェック
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手を握ったり、ペットボトルのキャップを開けたりする際に痛みを感じるか確認。
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② ばね指や他の疾患との違い
母指CM関節症と似た症状を示す疾患に「ばね指」や「腱鞘炎」があります。
これらは腱の炎症が主な原因であり、関節の変形とは異なります。
違いを見分けるポイントとして、関節の変形や痛みの出方を確認することが重要です。
③ いつ病院を受診すべきか?
以下のような症状がある場合、早めに専門家に相談することをおすすめします。
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痛みが強く、日常生活に支障が出ている
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親指の動きが悪くなり、関節が変形してきた
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1ヶ月以上痛みが続いている
母指CM関節症の進行を防ぐセルフケア
① 手の負担を軽減する動作改善
日常生活での動作を見直すことで、関節への負担を減らすことができます。
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親指に負担のかからない持ち方を意識(手全体を使う、握る力を分散させる)
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スマートフォンやパソコンの使用時間を調整(長時間の使用は避け、休憩を挟む)
② 簡単なストレッチとトレーニング
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親指のストレッチ:軽く引っ張るように伸ばし、関節の可動域を保つ
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グーパー運動:手を握ったり開いたりして血流を促進
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ゴムボールを使った筋力トレーニング:軽く握る動作で筋力を維持
③ サポーターやテーピングの活用
親指の負担を軽減するために、専用のサポーターやテーピングを活用するのも効果的です。
関節を安定させることで、痛みの軽減や進行の予防につながります。
【まとめ】
母指CM関節症は、親指の付け根に痛みや違和感が出る疾患で、放置すると進行して関節が変形する可能性があります。
しかし、早期に適切なセルフチェックを行い、負担を軽減する工夫をすれば、症状の悪化を防ぐことが可能です。
鍼灸整骨院ひまわりでは、母指CM関節症のケアや痛みの軽減を目的とした施術を行っています。
親指の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。