整骨院で肘部管症候群の改善を目指すためのポイント

2024年11月15日

肘部管症候群は、多くの人が日常生活や仕事で手にしびれや痛みを感じ始めることで気づく症状です。

この症候群は、肘周辺の神経が圧迫されることで発生し、初期段階では軽度の違和感から始まり、放置すると症状が進行し、指先まで広がることがあります。

横須賀市にある鍼灸整骨院ひまわりでは、肘部管症候群に特化した治療を提供し、早期回復を目指しています。

この症状は、専門的なケアが必要であり、症状の進行を抑えるためには早めの治療が肝心です。

本記事では、肘部管症候群の症状や原因、治療法について初心者の方でも理解できるように解説し、整骨院での適切なケアの重要性について詳しくご紹介します。

肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は、尺骨神経が肘部で圧迫されることによって生じる神経障害です。

この症状は、進行度に応じてステージに分類され、それぞれのステージで症状の重さや治療方法が異なります。

以下に、肘部管症候群のステージ別分類を医学的に説明します。

ステージ1: 初期段階(軽度)

症状

  • 小指や薬指に軽いしびれや感覚の鈍さが出現する
  • 手や指の動きにはほとんど影響がない
  • 一時的なしびれや違和感があり、休息や体位変更で改善することが多い

診断

  • 触診での尺骨神経の圧迫部分を確認
  • チネル徴候(神経を叩くとしびれが走る反応)が陽性
  • 電気診断(神経伝導速度検査)では、軽度の伝導遅延が見られることがある

治療

  • 非外科的治療が主流
    • サポーターや装具を使用して肘を伸ばした状態で固定
    • 安静、姿勢の改善
    • 軽いストレッチや筋力トレーニング
    • 鍼灸治療や理学療法での痛み軽減と神経の圧迫軽減

ステージ2: 中等度段階

症状

  • 小指や薬指のしびれや痛みが増強し、持続的になる
  • 指に力が入りにくく、物をつかむ動作に支障が出る
  • 手のひら全体に広がるしびれや筋力低下が徐々に進行

診断

  • チネル徴候がより強く陽性
  • 神経伝導速度検査で尺骨神経の伝導障害が明らかになる
  • 筋力テストでは手指の筋力低下が確認できる

治療

  • 非外科的治療と外科的治療の併用が検討される
    • 神経を圧迫しないための装具使用
    • 手術を避けるための積極的な理学療法やリハビリテーション
    • 鍼灸やマッサージ、徒手療法による症状緩和
  • 効果がない場合、神経の圧迫解除手術(尺骨神経の前方移動術など)が推奨されることもある

ステージ3: 重度段階(末期段階)

症状

  • 持続的なしびれ、激しい痛み、夜間痛
  • 筋力低下が顕著で、物をつかむことが難しい
  • 手指の変形(爪変形や爪内変形)や手の筋肉の萎縮が見られる
  • 動作に強い制限が出て、日常生活に大きな影響を与える

診断

  • 神経伝導速度検査では、顕著な伝導遅延またはブロックが確認される
  • 筋電図で筋肉の萎縮と機能低下が記録される

治療

  • 外科的治療が一般的に推奨される
    • 神経減圧術や神経移動術
    • 重度の場合、神経再生手術が検討されることもある
  • 手術後のリハビリテーションによって、筋力の回復と動作の改善を目指す
  • 適切な術後ケアとリハビリを行うことで、症状の再発を防ぐ

肘部管症候群の進行は段階的であり、早期発見・治療が症状の進行を防ぐ鍵となります。

肘部管症候群の症状と原因とは?

肘部管症候群は、肘周りの神経が圧迫されることにより、手や指にしびれや痛みを感じる状態を指します。

この症状は、特に小指や薬指に影響が出やすく、日常生活や仕事で支障が出ることも少なくありません。

多くの患者は、パソコン作業や腕を多用する仕事中に違和感を覚え、次第に症状が悪化していきます。

肘部管症候群の主な症状

  • 小指や薬指にしびれや感覚の鈍さ
  • 指先に力が入らない、物をつかむのが難しい
  • 肘を曲げた際に痛みや違和感が増す

これらの症状は進行すると、手全体の動きに影響を与え、日常的な作業やスポーツ活動が困難になることもあります。

特に小さな物をつまむ動作や、ペンを握るといった精密な動きが難しくなることが特徴です。

肘部管症候群の主な原因

肘部管症候群の原因は、肘周辺の尺骨神経が圧迫されることで発生します。

肘を長時間曲げている姿勢や、反復的な動作が神経に負担をかけることが主な要因です。

また、スポーツ活動や事故による外傷も一因となります。

特に、パソコン作業や電話で腕を持ち上げる動作が日常的に多い方は、肘部管症候群を発症しやすい傾向があります。

整骨院での肘部管症候群治療の重要性

肘部管症候群は、早期に適切な治療を行うことで症状の進行を抑え、日常生活への支障を最小限にすることが可能です。

鍼灸整骨院ひまわりでは、個々の患者に合わせた専門的な施術を提供しており、手術を回避したい方にも効果的なアプローチを取っています。

整骨院での治療方法

鍼灸整骨院ひまわりでは、肘部管症候群に対して以下のような施術を行っています。

  1. 鍼灸治療:神経の圧迫を軽減し、血流を促進することで痛みを和らげます。鍼による治療は、神経の働きを正常化し、自然治癒力を高める効果があります。
  2. 手技療法:腕全体の筋肉と関節をほぐし、神経への圧迫を和らげます。柔らかい手技を用いて、筋肉の緊張を取り除き、肘の動きをスムーズにします。
  3. ストレッチと運動療法:日常生活で取り入れられる簡単なストレッチやエクササイズを指導し、再発を予防します。これにより、肘や手首の負担を軽減し、神経の圧迫を防ぎます。

整骨院での施術を受けるタイミング

肘部管症候群は早期に治療を始めるほど、回復も早く、慢性化を防ぐことができます。

軽いしびれや痛みを感じた段階で専門家に相談することで、重度の症状を回避できる可能性があります。

症状が進行すると、手術が必要になることもあるため、早めの治療が肝心です。

 

日常生活での肘部管症候群予防法

肘部管症候群は、日常生活での姿勢や動作に注意することで予防できる場合があります。

長時間同じ姿勢で作業することを避け、適切なストレッチや運動を取り入れることが予防につながります。

姿勢や動作を見直す

日常生活で肘を多用する動作が多い方は、肘の負担を減らす工夫が必要です。

例えば、長時間パソコンを使用する場合、定期的に腕を伸ばしたり、肘を支えるクッションを使用することで、神経への負担を軽減できます。

また、肘を曲げたまま寝る習慣がある方は、夜間に装具を装着して肘をまっすぐに保つことで、神経の圧迫を防ぐことができます。

スポーツや仕事での注意点

肘部管症候群は、スポーツや仕事中の動作が原因で発症することが多いため、適切なフォームでの動作やストレッチを行うことが重要です。

特に、肘に負担がかかるスポーツ(野球やテニスなど)では、正しいフォームを学ぶことが予防に役立ちます。

適度な運動とストレッチの重要性

日常生活において、適度な運動を取り入れ、肘周りの筋肉を柔軟に保つことが大切です。

整骨院では、個々の症状に合わせたストレッチやエクササイズを指導し、症状の再発を防ぎます。

特に、神経を保護するために、腕や肩周りの筋力を鍛えるエクササイズが推奨されます。


鍼灸整骨院ひまわりでは、肘部管症候群に関する全てのステージで患者様をサポートしています。

症状に合わせた施術プランを提供し、再発防止のためのアフターケアも充実しています。

肘部管症候群にお悩みの方は、ぜひご相談ください。