成長期のスポーツ障害 オスグッド病の治療と対策

2025年03月28日

成長痛 オスグット成長期の子どもが膝の痛みを訴えたら、それは「オスグッド病」の可能性があります。

特にスポーツをする子どもに多く見られ、膝のお皿の下に痛みや腫れが現れるのが特徴です。

オスグッド病は成長期の骨と筋肉のバランスが崩れることで発症し、放置するとスポーツの継続が難しくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。

鍼灸整骨院ひまわりでは、ハイボルテージ治療やマッサージを組み合わせた保存療法を中心に、症状を軽減しながら運動を続けるための治療を提供しています。

本記事では、オスグッド病の症状や治療方法、予防策を初心者にも分かりやすく解説し、適切なケア方法を紹介します。

01. オスグッド病とは?原因と発症メカニズム

オスグッド病は、小・中学生の成長期の子どもに多く発症するスポーツ障害の一つです。

膝蓋骨(膝のお皿)の下にある脛骨粗面(けいこつそめん)が炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こします。

1. オスグッド病の主な症状

  • 膝のお皿の下の痛み:運動時や膝を曲げたときに痛みが出る。

  • 膝下の腫れや隆起:患部が腫れたり、骨の盛り上がりが見られる。

  • 正座やジャンプ時の違和感:特定の動作で痛みが強くなる。

2. なぜ成長期に発症するのか?

成長期の子どもは骨が急速に成長するため、筋肉や腱の柔軟性が追いつかず、膝に過剰な負担がかかります。

特にジャンプやダッシュの動作が多いスポーツ(バスケットボール、サッカー、バレーボール)をしている子どもは、脛骨粗面に繰り返し負荷がかかり、炎症が起こりやすくなります。

3. オスグッド病のリスク要因

  • 運動量が多い(特にジャンプやダッシュを頻繁に行うスポーツ)

  • 身体の成長が急速に進んでいる

  • 筋肉の柔軟性が低い

  • 片足ばかりに負荷をかける動きが多い

このような要因が重なると、オスグッド病の発症リスクが高まります。

02. オスグッド病の治療と運動の継続

成長痛 オスグットオスグッド病は適切な治療を行えば、痛みを抑えながらスポーツを続けることも可能です。

保存療法を中心に症状をコントロールし、無理のない運動の再開を目指します。

1. 保存療法の基本

  • アイシング:運動後に氷で膝を冷やし、炎症を抑える。

  • ストレッチ:大腿四頭筋の柔軟性を高めることで膝の負担を軽減。

  • 安静と運動制限:痛みが強い時期は一時的に運動量を減らす。

  • サポーターの使用:膝への衝撃を和らげるため、専用のサポーターを活用。

2. 当院での治療方法

鍼灸整骨院ひまわりでは、以下の治療を組み合わせて症状の改善を図ります。

  • ハイボルテージ治療:高電圧の電流を使って筋肉の深部にアプローチし、炎症や痛みを軽減。

  • マッサージと筋肉調整:大腿四頭筋の硬さを取り除き、膝への負担を軽減。

  • 運動指導:膝に負担の少ない動き方を指導し、無理なくスポーツを続けられるようサポート。

3. 運動を再開するタイミング

運動の再開は、以下のポイントを目安に判断します。

  • 走ったりジャンプしても痛みがない

  • 膝の腫れや熱感が引いている

  • ストレッチや軽い運動で違和感がない

無理に運動を続けると症状が悪化するため、慎重に判断しましょう。

03. オスグッド病の予防とセルフケア

オスグッド病の発症を防ぐためには、日常的なケアと予防策が重要です。

1. ストレッチで筋肉の柔軟性を高める

特に大腿四頭筋とハムストリングス(太もも裏の筋肉)の柔軟性を向上させることが、膝への負担を減らします。

運動前後に以下のストレッチを習慣化しましょう。

  • 太もも前面のストレッチ(片膝を曲げて後方に引く)

  • 太もも裏のストレッチ(前屈して膝裏を伸ばす)

2. 適切な運動量を管理する

過度な運動は膝に負担をかけるため、無理なトレーニングは避け、適度な休息を取りましょう。

3. 正しいフォームで運動する

膝に負担をかけない走り方やジャンプのフォームを身につけることで、オスグッド病のリスクを減らすことができます。

4. 痛みが出たら早めに治療を受ける

軽度の痛みでも放置せず、早めに専門家に相談することで、長期的な影響を防ぐことができます。


オスグッド病は成長期の子どもにとって避けられない症状の一つですが、適切な治療とケアを行えば、スポーツを続けながら改善が可能です。

鍼灸整骨院ひまわりでは、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供し、成長期の健康な身体づくりをサポートします。

膝の痛みを感じたら、お気軽にご相談ください。