交通事故後に整骨院で治療する際のメリットとデメリット

2024年07月17日

交通事故で整骨院に通院する際の注意点|整形外科との違いは?

交通事故に遭った際、むちうちや打撲などのケガを負うことがあります。

これらのケガの治療には整骨院が有効ですが、整骨院と整形外科の違いや、通院時の注意点を理解することが重要です。

この記事では、整骨院と整形外科の違い、整骨院に通院するメリット・デメリット、トラブル回避のための注意点について解説します。

整骨院と整形外科の違い

整骨院

整骨院は、柔道整復師が施術を行う施設で、骨折や脱臼、打撲、捻挫などの外傷に対する手技療法が提供されます。

整骨院では、手技療法や電気療法、温熱療法などを用いて、痛みの緩和や回復を促進します。

健康保険が適用される場合もあり、リハビリテーションの一環として利用されることが多いです。

整形外科

整形外科は、医師が診断・治療を行う医療機関で、レントゲンやMRIなどの画像診断を用いた詳細な検査が可能です。

整形外科では、手術や薬物療法などの医療行為が行われ、骨や関節、筋肉の異常や損傷に対する総合的な治療が提供されます。

交通事故で整骨院に通院するメリット

慢性期の治療に有効

交通事故によるむちうちや打撲などのケガは、時間が経つと慢性化することがあります。

整骨院では、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進する手技療法が受けられるため、慢性期の痛みの軽減に効果的です。

例えば、むちうちの症状として首の痛みや肩こりが続く場合、整骨院での施術が有効です。

通院しやすい

整骨院は、夜間や週末も営業していることが多く、仕事や学校の後でも通院しやすい環境が整っています。

例えば、忙しいビジネスマンや学生でも、自分のスケジュールに合わせて通院できるため、治療を継続しやすくなります。

親身な対応

整骨院では、患者一人一人に対して親身な対応が期待でき、細やかなケアを受けることができます。

施術者とのコミュニケーションが密であり、患者の症状や要望に応じた個別の治療プランが立てられることが多いです。

例えば、患者が特定の部位の痛みを訴えた場合、その部位に焦点を当てた施術を行うことができます。

整骨院に通院するデメリットと注意点

医師の許可が必要

交通事故の治療で整骨院に通院する場合、医師の許可を得ることが重要です。

整骨院のみの通院は避け、整形外科と併用することが望ましいです。

これは、保険会社が治療費の支払いを認めるための条件となることが多いためです。

例えば、整形外科で初診を受け、その後のリハビリとして整骨院に通院する形が一般的です。

診断書がもらえない

整骨院では診断書の発行ができないため、交通事故の慰謝料請求や後遺障害認定の際に不利になることがあります。

診断書は必ず整形外科で取得しましょう。

例えば、後遺障害認定を受けるためには、整形外科での定期的な診察と診断書の取得が不可欠です。

保険会社とのトラブル

整骨院の通院に対して、保険会社が治療費の支払いを渋ることがあります。

通院前に保険会社に確認し、必要な手続きを行ってください。

例えば、保険会社に事前に通院計画を伝え、了承を得ておくことでトラブルを回避できます。

交通事故後の流れと整骨院通院のポイント

交通事故発生直後の対応
  1. 負傷者の救護:事故現場での応急処置を行い、必要ならば救急車を呼びます。
  2. 警察への通報:事故の状況を警察に報告し、事故証明書を取得します。
  3. 事故状況の記録:事故現場の写真を撮り、事故の詳細を記録します。
  4. 保険会社への連絡:保険会社に事故の報告を行い、今後の対応について相談します。
整形外科への通院

まずは整形外科で詳細な検査を受け、医師の診断を受けます。

治療方針を決定し、必要に応じて整骨院への通院許可をもらいます。

例えば、初診でレントゲンやMRIなどの画像診断を受け、その後の治療計画を立てます。

整骨院と整形外科の併用

整形外科の診察を受けながら、整骨院での手技療法を受けることで、総合的なケアを行います。

定期的に整形外科を受診し、診断書の更新や治療方針の確認を行います。

例えば、月に一度は整形外科での診察を受け、治療の進捗を確認します。

適切な施術院の選択

整骨院を選ぶ際は、交通事故対応に慣れている施術院を選ぶことが重要です。

口コミや紹介などを参考にし、信頼できる整骨院を選びましょう。

例えば、交通事故専門の施術院や実績のある整骨院を選ぶと安心です。

整骨院通院時のよくあるトラブルと対策

治療費が打ち切られる

医師の許可なしで整骨院に通院すると、保険会社が治療費の支払いを打ち切ることがあります。

必ず医師の指示に従い、保険会社に報告しましょう。

例えば、通院前に整形外科の医師に相談し、許可を得てから整骨院に通院するようにします。

診断書がもらえない

整骨院では診断書の発行ができないため、整形外科で定期的に診察を受け、必要な診断書を取得します。

例えば、治療の進捗や状態を記録するために、整形外科で診察を受け、診断書を発行してもらいます。

慰謝料が減額される

整骨院のみの通院では、慰謝料が減額される可能性があります。

整形外科と併用し、適切な診断書や通院記録を残すことで、正当な慰謝料を請求できるようにしましょう。

例えば、通院記録や治療内容を詳細に記録し、必要な証拠を保管しておきます。

任意保険会社とのトラブル回避

弁護士への相談

保険会社とのトラブルが発生した場合、弁護士に相談することで適切なアドバイスを受けることができます。

無料相談を利用し、早期解決を目指しましょう。

例えば、交通事故専門の弁護士に相談し、慰謝料や治療費の交渉を依頼します。

無料相談の活用

交通事故に関する無料相談を提供している法律事務所を活用し、適切な対応策を確認します。

例えば、インターネットや電話で無料相談を受け付けている弁護士事務所を利用し、迅速に問題解決を図ります。

まとめ

交通事故で整骨院に通院する際は、整形外科との併用が重要です。

医師の許可を得て、保険会社に報告し、適切な診断書を取得することで、トラブルを回避し、正当な慰謝料を受け取ることができます。

信頼できる整骨院を選び、弁護士のサポートを受けながら、安心して治療を進めましょう。

交通事故に遭った際の適切な対応と治療を行うことで、早期に痛みや不調を改善し、日常生活への復帰を目指すことができます。

鍼灸整骨院ひまわりでは、患者一人一人に寄り添った丁寧な治療を提供し、皆様の健康をサポートいたします。

交通事故に関するお悩みやご相談は、お気軽に当院までお問い合わせください。