ドアノブを回すと痛む原因がTFCC損傷かどうかを見極める方法
2025年03月17日
ドアノブを回すと手首が痛む、重いものを持つと違和感を感じる——こうした症状がある方は、TFCC損傷の可能性があります。
TFCC(線維軟骨複合体)は手首の安定性を支える重要な組織で、過度な負荷や外傷によって損傷しやすい部位です。
TFCC損傷は、初期段階では軽い違和感や鈍い痛み程度ですが、放置すると痛みが悪化し、手首を自由に動かせなくなることもあります。
適切な診断と対処を行うことで、悪化を防ぎ、早期回復につなげることが可能です。
本記事では、ドアノブを回すと痛む原因がTFCC損傷かどうかを見極める方法について詳しく解説します。
自己チェック方法や鑑別ポイント、整骨院での治療方法などを紹介するので、手首の痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
TFCC損傷とは?手首痛の仕組みと原因
① TFCCとは?その役割と重要性
TFCC(線維軟骨複合体)は、手首の小指側にある軟骨組織で、手首の安定性を保つ役割を担っています。
この部分が損傷すると、手首を回す動作や重い物を持つ際に痛みが生じます。
② TFCC損傷の主な原因
-
外傷(転倒や突発的な衝撃):スポーツや事故などで手をついた際に発生しやすい。
-
手首の酷使:テニスやゴルフ、野球などのスポーツで繰り返し負担がかかる。
-
加齢による変性:年齢とともに軟骨がすり減り、損傷しやすくなる。
③ TFCC損傷の典型的な症状
-
小指側の手首に痛みがある
-
ドアノブを回す、手をひねると痛みが強くなる
-
手首に力を入れると不安定な感じがする
-
手をついたときにズキッと鋭い痛みが走る
TFCC損傷かどうかを見極める自己チェック法
① 簡単にできる自己チェック方法
-
TFCCストレステスト
-
手首を小指側に傾ける(尺屈)
-
痛みがある場合、TFCC損傷の可能性が高い
-
-
回内回外テスト
-
ドアノブを回すような動きをする
-
小指側に痛みが出たらTFCC損傷の可能性あり
-
-
尺屈負荷テスト
-
手首を内側に傾けた状態で抵抗を加える
-
痛みや違和感がある場合は要注意
-
② 他の疾患との違いをチェック
TFCC損傷と似た症状を示す疾患には以下があります。
-
腱鞘炎(ドゥケルバン病):親指側の痛みが特徴
-
手根管症候群:指のしびれや握力低下がみられる
-
関節炎や靭帯損傷:炎症が強く、腫れを伴うことが多い
③ 受診のタイミング
次のような場合は整骨院や病院での診察を受けることをおすすめします。
-
痛みが長期間続く(2週間以上)
-
手首の動きに制限が出ている
-
日常生活での動作が困難になってきた
TFCC損傷の治療法と回復までの流れ
① TFCC損傷の治療方法
-
保存療法(安静・固定):ギプスやサポーターで手首を固定し、自然治癒を促す
-
ハイボルテージ施術:痛みの軽減と炎症の抑制に効果的
-
運動療法:適切なリハビリで手首の機能を回復させる
② 回復までの目安期間
-
軽度(炎症のみ):2〜4週間で回復
-
中等度(軟骨の部分損傷):1〜3ヶ月の治療が必要
-
重度(完全断裂):手術が必要な場合もある
③ 再発防止のためのセルフケア
-
サポーターの活用:手首に負担がかからないようにサポート
-
ストレッチと筋力強化:適切なトレーニングで手首の安定性を向上
-
正しい手の使い方を意識:重いものを持つときは手首をひねらないよう注意
【まとめ】
ドアノブを回すと痛む場合、TFCC損傷の可能性があります。
小指側の痛みや違和感が続く場合は、早めに適切な診断を受け、治療を開始することが大切です。
鍼灸整骨院ひまわりでは、TFCC損傷の症状に応じた施術を提供し、早期回復をサポートしています。
手首の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。