ギックリ腰について
2025年03月25日
ある日突然、腰に激痛が走り、動けなくなる——それが「ぎっくり腰」です。
正式には急性腰痛症と呼ばれ、重い荷物を持ち上げたとき、体をひねったとき、または朝起き上がろうとしただけで発症することがあります。
ぎっくり腰は誰にでも起こり得る症状であり、その痛みは日常生活に大きな支障をきたします。
「ぎっくり腰は安静が一番」と思っている方も多いですが、実は過度な安静は逆効果になることも。
正しいリハビリと生活習慣の見直しによって、回復を早めるだけでなく、再発の予防にもつながります。
鍼灸整骨院ひまわりでは、医学的な知識に基づき、一人ひとりの症状に合わせた施術とリハビリ指導を行っています。
この記事では、ぎっくり腰になった直後の対処から、回復までのリハビリ方法、さらには再発を防ぐための日常生活での注意点まで、初心者でもわかりやすく解説します。
正しい知識を持つことで、不安を減らし、安心して治療に取り組めるようサポートします。
ぎっくり腰の原因と初期対応
ぎっくり腰の発症には、いくつかの共通した原因があります。
最も多いのは「筋肉や関節の急な動きによる損傷」です。
例えば、重い荷物を急に持ち上げたり、くしゃみをした瞬間、あるいは体をひねったときなど、不意の動きによって腰の筋肉や靭帯に負荷がかかり、炎症を起こします。
ぎっくり腰は医学的には「急性腰痛症」と分類され、レントゲンやMRIでは異常が見られないことが多いのも特徴です。
骨や神経に異常がないにもかかわらず強い痛みを感じるのは、筋膜や靭帯、筋肉などの軟部組織の炎症が主な原因と考えられています。
発症直後は「急性期」と呼ばれ、特に48〜72時間は炎症が強く、無理な動きは禁物です。
この時期のポイントは、「過度に安静にしすぎないこと」。
横になる場合は膝を曲げて腰への負担を軽減し、できる範囲で軽い動作を維持しましょう。
患部を冷やすことで炎症を抑えることも有効です。
また、痛みが強いときに無理にストレッチをするのは逆効果となるため、自己判断での対処は避け、専門家への相談をおすすめします。
鍼灸整骨院ひまわりでは、痛みの程度や体の状態を細かくチェックし、その人に合った初期対応を提案します。
回復を早める施術とリハビリ法
ぎっくり腰の急性期を過ぎたら、少しずつ回復を促す施術やリハビリを始めていくことが重要です。
鍼灸整骨院ひまわりでは、痛みの段階や回復具合に応じて、最適な方法を選択しながら進めていきます。
急性期後は、血流を改善し、筋肉の緊張を和らげることがポイントです。
当院では、ハイボルテージ治療(高電圧を用いた電気刺激療法)を用いて、深部の筋肉にアプローチし、痛みを軽減しながら自然治癒力を高めます。
さらに、手技療法によって硬くなった筋肉や関節の可動域を少しずつ広げ、日常動作がしやすくなるようサポートします。
例えば、前かがみや立ち上がりが困難な方には、骨盤や腰部の筋肉を中心に優しい手技で調整を行います。
また、当院ではリハビリ運動の指導も行っています。
腹筋や背筋といった体幹の筋肉を鍛えることで、腰にかかる負担を軽減し、再発リスクを減らします。
運動といっても、激しいものではなく、寝たままできる簡単な体操や、イスに座ってできる軽いエクササイズから始めるため、年齢や体力に関係なく取り組めます。
定期的な通院により、状態の変化に応じた施術プランを調整できるのも当院の強みです。
通院のたびに症状を確認し、回復の度合いを可視化することで、患者様ご自身も前向きにリハビリに取り組むことができます。
日常生活での注意点と予防策
ぎっくり腰は一度良くなっても、再発しやすいのが特徴です。
日常生活の中にある「何気ない動作」や「負担のかかる姿勢」が再発の引き金になることがあります。
まず注意すべきは「姿勢」です。
座るときに背中が丸まりやすい方は、腰椎(腰の骨)に負担がかかりやすくなります。
イスに深く座り、背筋を伸ばす意識を持つことで、腰への負担を軽減できます。
また、長時間同じ姿勢をとらないよう、1時間に1回は立ち上がって体を動かすことも効果的です。
次に、重い物を持つときの動作にも注意が必要です。
腰だけを使って持ち上げるのではなく、膝を曲げて、脚の力を使って持ち上げるようにしましょう。
この動きは「スクワットに似た動作」と考えるとイメージしやすいでしょう。
さらに、適度な運動習慣も重要です。ウォーキングや軽いストレッチを日常に取り入れることで、筋力を維持し、腰のサポート力が高まります。
特に腹横筋(ふくおうきん)と呼ばれるお腹の深い部分の筋肉は、天然のコルセットともいわれ、鍛えることで腰痛予防に効果があります。
鍼灸整骨院ひまわりでは、日常生活における姿勢や動作のアドバイス、簡単にできる運動プログラムの提案も行っています。
施術と合わせて生活習慣の見直しを行うことで、ぎっくり腰の再発を防ぎ、長期的に健康な腰を保つことができます。