冷え性 足三里
- 足先の冷えが辛くて毎日困っている
- 手足の冷えがひどく、温めても改善しない
- 冷え性で肩や腰のコリが悪化している
- 冷えを感じて眠りが浅くなってしまう
- 足のむくみと冷えが慢性化している

手足だけでなく、体の芯からの「冷え性」を感じていませんか?足三里(あしさんり)などのツボ刺激で、内側から体を温め、つらい冷えを和らげましょう。
(本ページは、国家資格を保有する柔道整復師・鍼灸師が、東洋医学の知見に基づき監修しています。)
はじめに:その冷え、エネルギー不足が原因かもしれません
「手足が冷えるだけでなく、しっかり食べているはずなのに、なんだか元気が出ない…」
「胃腸が弱く、疲れやすいと感じる」
「週明けの月曜日、すでに全身にエネルギーが足りず、身体が冷え切っている…」
横須賀市にお住まいで、このような「冷え」と「慢性的な活力不足」を同時に感じてはいませんか?
東洋医学では、身体を温める熱エネルギーは、主に食事から作られると考えられています。
つまり、**胃腸(脾胃:ひい)は、食べたものをエネルギーに変える「体内の自家発電所」**なのです。
この発電所の働きが弱ってしまうと、いくら食べても十分な熱エネルギーが作れず、結果として全身の「冷え」や「疲労感」につながってしまいます。
この、身体の根幹を支える胃腸を元気にし、全身に活力を巡らせるための、古来より伝わる伝説的なツボがあります。それが**「足三里(あしさんり)」**です。
このページでは、なぜ胃腸の調子が冷え性に直結するのか、その理由と、胃腸を元気にして全身を温める万能ツボ「足三里」、そして専門家による根本的な体質改善アプローチについて体系的に解説します。
[東洋医学の視点] 胃腸は、身体を温めるエネルギーの生産工場

寒い季節の「冷え性」には、ヒーターなどで物理的に温めるだけでなく、足三里(あしさんり)などのツボ刺激も効果的です。体の内側からポカポカになりましょう。
[定義] 「脾胃(ひい)」の働きと「気・血」
東洋医学における「脾胃」は、現代でいう消化器系全般を指します。その最も重要な働きは、飲食物を受け取り、消化・吸収し、身体を動かし、温めるためのエネルギーである**「気(き)」と、身体に栄養を与える「血(けつ)」**を作り出すことです。
「脾胃」というエネルギー生産工場がフル稼働し、質の良い「気・血」を十分に作り出せていれば、身体は内側から温まり、活力に満ち溢れます。
しかし、その工場の働きが弱ると、十分な熱エネルギーを生産できなくなり、手足の末端まで温かい血液を届けることができず、「冷え性」となって現れるのです。
[原因] 胃腸の働きを弱める生活習慣
以下のような生活習慣は、胃腸(エネルギー生産工場)の働きを直接的に低下させ、冷えの原因となります。
- 冷たい飲食物の過剰摂取
- 早食い、ドカ食い、不規則な食事
- 精神的なストレスや悩み事
- 睡眠不足
[セルフケア実践] 胃腸を元気にし、全身を温める!健脚のツボ「足三里」

足元の「冷え性」には、お灸や温熱によるツボ刺激も効果的です。足三里(あしさんり)など、冷えに効くツボにアプローチし、体の内側から温めましょう。
[解説] 足三里(あしさんり)とは?
足三里は、胃腸の働きを司る「胃経(いけい)」に属する、最も代表的で重要なツボの一つです。
胃腸の働きを直接的に高め、エネルギー(気)を補い、全身の活力をみなぎらせる効果があることから、古くから**「元気と長寿のツボ」**として珍重されてきました。
俳人・松尾芭蕉が、長い旅の間、健脚を保つために足三里にお灸をすえていたという逸話は、このツボのパワーを物語っています。
[探し方] 簡単!足三里の位置と押し方
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場所
- 椅子に座り、膝のお皿のすぐ下、外側にあるくぼみに人差し指を置きます。
- そこから、指4本分(人差し指〜小指)を揃えた幅だけ、まっすぐ下がったところにあります。すねの骨の外側で、押すと少し響くような感覚がある場所です。
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押し方
- 親指の腹をツボに当て、息を吐きながら「イタ気持ちいい」と感じる強さで5秒ほどしっかり押します。これを数回繰り返しましょう。少し強めに押しても大丈夫なツボです。
[応用] お灸で「胃腸の冷え」を撃退!
胃腸の働きが弱り、芯から冷えているタイプの冷え性には、足三里に**「お灸」**をするのが最も効果的です。
お灸の温熱刺激が、胃腸の働きを活性化させ、エネルギー生産を力強くサポートします。足の疲れやだるさも和らぎ、一石二鳥の効果が期待できます。
[専門施術] 内側から燃える、根本的な体質改善へ

つらい「冷え性」のお悩みには、鍼施術でアプローチ。「足三里」など、冷えに効果的なツボを刺激し、体の内側から温めて体質改善を目指します。
なぜ専門家の施術が必要なのか?
足三里のセルフケアは非常に有効ですが、長年の胃腸の弱さや、根深い冷え性は、より専門的なアプローチが必要です。
私たち専門家は、あなたの身体全体を診ることで、胃腸の弱りの原因がどこにあるのか、他の内臓とのバランスはどうか、といったことを的確に見極め、あなただけのオーダーメイドの施術を行います。
ひまわり式「脾胃」を立て直す根本アプローチ
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鍼灸(しんきゅう)施術
- 「足三里」はもちろん、お腹にある「中脘」や、背中にある胃腸の働きを司るツボ(脾兪・胃兪など)を組み合わせ、鍼とお灸で優しく刺激します。特に、お腹や腰へのお灸は、内臓を直接温め、消化機能を高めるのに非常に有効です。
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腹部へのアプローチ
- 手技療法により、硬くなったお腹周りの筋肉を優しく緩め、内臓への血行を促進します。これにより、内臓自体の働きが活性化されやすくなります。
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骨格調整
- 猫背などの不良姿勢は、内臓を物理的に圧迫し、その働きを低下させます。トムソンテーブルを用いた優しい骨格調整で、胃腸がのびのびと働けるスペースを確保します。
[FAQ] 胃腸と冷えに関するよくあるご質問
- Q1: 冷えに効くツボがたくさんありますが、どれを使えばいいですか?
- A1: 目的によります。婦人科系の悩みも伴う冷えには「三陰交」、強い疲労感や芯からの冷えには「太谿」、のぼせを伴う冷えには「湧泉」が有効です。そして、胃腸が弱く、エネルギー不足を感じる冷えには、この「足三里」が第一選択となります。
- Q2: 施術に保険は使えますか?
- A2: 冷え性や胃腸虚弱といった体質改善を目的とした施術は、基本的に自費施術となります。ただし、「慢性胃炎」などで医師の同意書があれば、鍼灸施術に保険を適用できる場合があります。
- Q3: 食べ物で気をつけることはありますか?
- A3: はい。冷たいもの、生もの、脂っこいものの摂りすぎは、胃腸に負担をかけます。消化が良く、温かい食事を、よく噛んで食べることを心がけるだけでも、身体は変わってきます。当院では、あなたの体質に合わせた食事指導も行います。
横須賀市で、長年の冷え性や胃腸の弱さにお悩みの方は、ぜひ一度、鍼灸整骨院ひまわりにご相談ください。